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ふれあい切符制度(時間預託制度)

ふれあい切符とは…

「ふれあい切符」は地域通貨の仲間です。
 家事援助などのボランティア活動をした時間(または点数)を貯めておき、いずれ、自分や家族等がサービスを必要になったときに引き出して使うシステムのことで、各団体により、時間貯蓄、点数預託、労力預託、タイムストック等、呼称もシステムもさまざまですが、さわやか福祉財団ではこれらを総称して愛称で「ふれあい切符制度」と呼んでいます。
 「困ったときはお互い様」という互酬・互助の精神をより具体化するための1つの有効な手段です。

「ふれあい切符制度」の預託の形態について…

ふれあい切符の採用形態は団体によって異なりますが、大きくは3つのタイプに分けられます。

(1)100%預託型

 その団体に所属する担い手は全員時間預託をし、現金は一切受け取りません。なお、転居した場合等、上限枠を決めて本人に現金で精算する場合と、一切本人に帰らない場合があります。

(2)時間預託か現金受け取りかの本人選択型

 時間(または点数)で貯めるか現金で受け取るかの選択を、担い手本人に任せるシステムを団体が採ります。また、チケットをあらかじめ利用者に購入してもらい、担い手がそのチケットを精算する際に、一定条件を定めて、現金受け取りか時間預託を選択する、といった選択する場合、あるいは時間預託の上限枠を定めている団体もあります。現在は選択性を採用している団体が全体の6割強を占めています。

(3)預託と現金受け取りの一定比率併用型

 団体として、1割とか5割というように一定比率を自動的に時間預託とし、残りを自動的に現金受け取りとするシステムです。

 尚、ふれあい切符と「時間通貨」は共に相互扶助を目的にした地域通貨ですが、一点大きな違いがあります。時間通貨は円とは全くリンクしませんが、ふれあい切符はサービスの受け手からの謝礼金(サービスを気兼ねなく受けられるための工夫であり、担い手の労働の対価ではありません)とリンクします。