自然発生タイプ

四国

高知県室戸市

“男の居場所”(通称)

高知県室戸市奈良師地区

パイプイスを並べただけの素朴な居場所。
ばらばらと男達が集まって横一列に並び、寒くなると手作りの“秘密基地”で焚き火を囲む。
とつとつと穏やかな時の流れる男の居場所。

開催曜日 雨の日以外14:00頃から三々五々集まり、16:00に一時解散。夏も冬も橋の上から海を5分くらい眺めて解散。

居場所の紹介

この地域で生まれ育った男性高齢者(70~80代)が自発的に集う“男の居場所”。

奥へと続く下の道や畑が一望できる小道に並べたパイプイスに座り、世間話や昔の話を大きな声で語り合い、笑い合い、約2時間のひと時を過ごす。冬の寒さをしのぐために、自分達でつくった秘密基地のような小屋もある。冬場はここで廃材を集めて焚き火をし、焼き芋を楽しむ。ここでも焚き火を遠巻きに囲み、世間話や昔の話を大きな声で語り合い、笑い合ったりし、服は火の粉がとび穴だらけ。そしてそこには、正確に時を刻む時計がかかっていて、16:00になればそれぞれ自宅に帰る。

きっかけ

もともとは、近所の人たちが畑の帰りや仕事の合間に一服といった感じで集まっていた。次第に通りがかりの人や噂を聞いた人(前に奈良師地区に住んでいた人など)も集まるようになり、今では自転車や原付で来る人もいるという。

ひと・もの(場所)・おかね

70~80代の男性5~6人くらいが集まっている。(メンバーは13人くらいだが、誰が来てもいい)

その他

室戸市には他にも「男の居場所」がいくつかある。同じ室戸地区の港では、海の方向にイスが並べられ、そこに元漁師の男性高齢者が集まって、海を眺めながら話をしているという。