各地の居場所リスト

今日も居場所には、赤ちゃんから、90代の高齢者まで30人ほどの人たちが集っている。
たくさんの大皿料理がテーブルに並び、楽しみにしている昼食の時間がはじまった。

もうひとつの家(NPO法人たすけあい遠州)

時間通貨

居場所で出会った人たちが、助け合うきっかけに時間通貨を活用している

時間通貨とは…

誰もが平等に持つ「時間」を単位とした相互扶助型の地域通貨。大人も子どもも対等に助け合う方法。

たすけあい遠州の時間通貨は「周」
周とは…「ありがとう」が「周る」

ちょっとしたお節介が生かされる!

常連のAさんに声をかけられて、今日はじめてきたBさん(ひとり暮らし)
翌日Dさん登場、白衣を付けて髪カット開始。みんなの見守る中、次々に女性たち(80代)は、さわやかな髪型に。その都度「ありがとうございます」と1枚の時間通貨「周」がDさんに。

子どもたちも主体的に!

大人たちが時間通貨で
助け合っている姿を見ているNちゃん。

積極的にお手伝いをして「いなばさん、いっぱいお皿運んだよ、周ちょうだい!」

子どもたちのすることを認めよう。そしてほめよう!

8才のMちゃんは、
今日も1才のAくんのお世話を積極的にしている

Mちゃん「Aちゃんおいで、おむつ替えてあげるね…」と、部屋のはじにA君を連れて行き、おむつ交換。
Aくんの気持ちを考えて、お世話をするMちゃんの様子を見守る大人達。
「Mちゃん、上手だね。たすかるわ」その日、Mちゃんが帰るとき、「今日はありがとう」とスタッフからMちゃんへ周が。AくんはMちゃんが大好きである。

きんみみ

毎週金曜日に、気になる人の家へ傾聴に行く活動

以前は、もうひとつの家に来ていたけれど、体の調子や都合で来れなくなった人もいる。

そういう人たちが、居場所に来ている人たちにとって“気になる人”になる。そこで、スタッフは、金曜日には、その“気になる人”の家に出向いて傾聴(耳を傾ける)する。訪ねていくと「きんみみ」を心待ちにしていてくれて、あふれるように話をしてくれる。訪ねた方も会えておしゃべりができてうれしいひとときになる。