「地域助け合い基金」助成先報告

 海岸地区民生委員児童委員協議会

神奈川県茅ヶ崎市
居場所見守り

助成額

150,000円2023/07/12

助成⾦の活⽤内容

【内容】今夏夏休みに、地区内の拠点を活用し、児童の見守り活動を行う。

【目的】「学童クラブに入れず学校終了後の居場所がない」「学童クラブに入れても保育終了後から保護者が帰宅するまでの居場所がない」「有料サービスを利用できるほど経済的ゆとりがない」といった児童をみかけ、そのような各種制度を利用できない「制度の狭間」で苦しんでいる世帯への支援。今夏は夏休み期間の子どもの居場所作りを企画。

【狙い】今夏の夏休み期間に、保護者が働きに出ている時間帯の居場所を提供することで、①子どもの安心 ②親がしっかり働ける ③困窮等の世帯把握 ④異世代交流を狙いとする ⑤活動を通じて地域の団体や個人、学生などが繋がる機会となるよう働きかける

【期間】7月24日(月)~8月31日(木)の間の、月~金曜日13時~17時(8月12日~16日のお盆期間を除く)
※月曜日は開催場所が閉館日のため

【計画】子どもを預かっている間「学習」「自由時間」「交流」のプログラムを実施予定。
「学習」:夏休みの宿題等の時間。ボランティアとして学生等の若い世代にも関わって頂く予定。
「交流」:手話や点字等の福祉教育を実施している市内のボランティアグループに協力いただき、福祉に触れ合う。バルーンアートや折り紙等の手芸のボランティアグループに協力いただき、異世代交流を図る。軽食やお菓子等の調理を通して、児童同士、ボランティア活動との交流をはかる。拠点が海に近いため、天気や気温等を確認の上、ビーチクリーン等を行う。

【対象】地区内で「①保護者が仕事のため家におらず、見守りを必要とする児童」等 10名程度を想定。

【ボランティア活動者】土日とお盆期間を除く平日すべてを対象者がいれば居場所を提供するため、本企画を検討しているネットワーク会議の出席地域団体を中心にボランティアを募るとともに、地区内自治会の回覧板でボランティアを募集し活動いただく。また、市内外の中学校や高校、大学とも連携し、若い年代の方にもボランティアとして活動いただく。

活動報告

・目的としていた「経済的に学童等の有料サービスを利用できない」「ひとり親等世帯」「学童待機児童世帯」「学童後の親が帰宅するまで子どものみで過ごす」といった世帯をはじめ、保護者共働き世帯等の児童を、地区のボランティアスタッフをはじめ、高校生ボランティアとともに、地区内の拠点を活用して見守り活動を実施した。
・夏休みという長期間を子どものみで過ごす予定だった児童を預かることにより、児童には楽しい思い出を、保護者は安心して仕事等できるようになった。
・課題の一つとして、必要とされるであろう世帯への周知が挙げられる。個人情報保護の観点から情報はないなか、どのように世帯へ周知するかが大きな課題だった。その点については、小学校及び行政に協力いただき、学校等を経由して世帯に配布することで、信用性が増し、予想を超える申し込みがあった。行政からのサポートも成功の要因の一つ。
・見守りスタッフの確保も、実施前には大きな課題となっていた。主には共催3団体の構成員を中心に協力いただいた。共催団体の構成員は定年を迎えたメンバーが多く、参加児童により近い立場で、「一緒に遊びながら」見守り活動をしていただく高校生ボランティアを募集した。生活支援コーディネーターが日ごろの業務でつながりのあった市内の高校へ本活動の経緯等を説明し、地区団体役員と生活支援コーディネーターとで高校へ訪問し参加を要請。市内5校の高校から40名近いボランティアを獲得することができた。
・「参加児童」「活動するボランティア」の確保は大きな課題であったが、行政、学校、地区団体の協力のもと、事故等発生することなく活動を終えることができた。
・期間や曜日等を限定した見守り活動はあるものの、今回の取り組みは「夏休みの全期間」を「地域のボランティア団体が見守り活動する」といった前例がないものだったため、準備から実施まで毎週のように会議を開催し、内容等を決めた。実行委員会を立ち上げ、「ボランティア活動としてどこまでできるか」を検討し、参加児童の世帯とボランティアスタッフへの説明会も実施し、利用者及び支援者ともに不安をなるべく少なくできるようにもした。
・実施日数は「24日間」で、児童数33名(延べ394名、1日平均16,4名)、地区のボランティアスタッフ27名(延べ202名)、学生ボランティア42名(延べ108名)の参加があった。
・活動の一日の主なスケジュール
 13:00~14:00「宿題等」→14:00~15:00「イベント」→15:00~16:30「自由時間」
→16:30~17:00「振り返りをノートに各自記載し帰り支度」
・24日それぞれに子どもが楽しめる調理や福祉体験、制作、社会体験、遊びのイベントを実施。
・活動終了後の利用者アンケートでは、回答のあった19世帯すべてが「来年度も実施してほしい」という回答をいただいた。その他、「世帯の感想」「児童の感想」は以下の通り(内容は一部抜粋)。
「世帯の感想」・安心して預けて仕事に行けた。・学童待機中で親族も遠方で困っていた。地域の方々に温かく見守ってもらえて本当に良かった。・参加当初は不安だった子が、後半は参加することを楽しみにしていた。料理やバルーンアート、点字等の普段体験できないプログラムを経験し、家で感想を聞くのが楽しみだった。・高校生のお兄さんお姉さんと遊べたことが楽しかったようだった。・一人っ子で兄弟やおじいちゃんという存在がいないなか、様々な人を過ごす時間は楽しかったようです。・今回参加して、子どもがボランティアをしてみたいと話していた。
「児童の感想」・一番楽しい夏休みになった。・宿題を教えてくれてありがとう。・楽しかったことは数えきれないほどある。一緒に遊んでくれてありがとう。
・今回は、地域で抱えていた課題への取り組みを実施したが、ニーズが非常に多くあったことが分かった。
「どのようにしたらできるか」「どこまでならできるか」などを、地域団体をはじめ、行政や学校、市社協と協議し、高校やボランティアグループに協力いただき、保護者及び児童に「参加して良かった」と言ってもらえる居場所作りができた。

今後の展開

・一つの団体だけではできなかったことで、様々な団体が協議し、協力し合いできた活動である。単なる見守り活動ではなく、参加児童が「小学校を卒業したらボランティアとして参加したい」と思ってもらえるような活動となった。このように、一つの実績ができたということと、参加世帯からの来年度実施の希望もあるが、今回の実績から参加児童が増える可能性がある。来年度実施することとなれば、規模を拡大できるか、拡大するならば拠点をどう確保するのかなど、今回の活動を通してできたネットワークを生かし、検討していきたい。
・今回の活動を通して、私ども地区だけでもこれだけのニーズがあった。市や県でも同様かそれ以上のニーズがあるかもしれない。制度等では対応できない「制度の狭間」で困っている方々への、地域でできることは何かと考えていただけると、どこに行っても安心して住める街づくりができるのではと思う。


添付資料