「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 Pay for World

愛知県名古屋市中区 ウェブサイト
居場所見守り配食・会食その他

助成額

150,000円2023/08/24

助成⾦の活⽤内容

トイレを設置する二階は子供の居場所として店舗OPEN時はいつでも利用できるようにいたします。
子どもの居場所を作り、以下の活動を実施していきます
・えがおの寺子屋を開催、コンセプトは「学校では教えてくれない事」です。
具体的には社会の色々なことへの疑問講座(税金・仕事・日本・文化・多様性など)、企業様からの子供向け講習案件
(NTT Docomo様からご協力頂きます)、大学生とのコラボ案件(推進中)などです。
・日程
曜日・時間は関係各位と相談中ですが、月一回のペースで開催予定です。ただ、この活動に対してご協力頂ける多くの団体・個人様からの問い合わせが多く、出来れば月二回に増やしたいと思います。

この子どもの居場所には二つの目的があります。
定期イベントで学んでもらう以外に、居場所そのものの目的・役割があると考えています。
1 母親が安心して子どもを置いておける居場所が地域にある事で、母親の労働制限の改善につなげる。
2 子どもにとってただの居場所ではなく、地域の高齢者と身近に触れ合う事、核家族ではない社会に触れ合う事、多くの学びの機会を提供し未来の人生に役立ててもらう事。

また、これ以外にも近隣のスーパーなどに働きかけ、期限間近の食品提供をして頂く事により常設の地域食堂なども計画しております。

活動報告

えがおの駄菓子屋は「地域のもう一つの家」をコンセプトに地域の全世代がもう一つの家のとして利用できる居場所です。駄菓子屋の魅力を通じて大人と子供たちがここに集い、集う事で子供を自然な形で見守る事が出来ます。
介護業界に転職し目の当たりにした日本の現実と未来、それを踏まえて未来の日本をマーケティングした結果、今以上に浮き彫りになる少子高齢化、人口減少、核家族化、地域の繋がりの薄さ、子どもに関しての諸問題に対して自分の手の届く範囲で出来る最大限の事は何かを詰め込んだのが「えがおの駄菓子屋」です。
高齢者・親世代・子どものそれぞれに対しての想いや感じてほしい事があります。
・高齢者
現行の制度では高齢者に対して介護保険適用になって初めて国の対応が始まります。本当は誰も介護保険対象者になりたいとは思っていないはずです。そして僕が見てきた介護保険対象になる高齢者は、孤独に生活し、繋がりがなく、人と話す機会も稀になってしまった人たちです。そこに必要なのは繋がりと何かを担っている責任感、そして子供とのふれあいです。えがおの駄菓子屋に居る事で子供たちが集まり、見つめ会話をするだけでも違うと考えています。そしてそこに居ていただける高齢者の方々には地域の子どもを見守って頂けるようお願いをします。子どもと未来を守る責務を感じて頂ける事で、元気になって頂く。
数値的な効果で計ることの時間はかかると思いますが、数値で計れない効果が感じ取れると思います。
・親世代
核家族化による繋がりの少なさ、子どもを預ける場所の少なさとそれによる母親の労働制限など、子供を抱える世代が直面する社会問題に対して、預かるではなく留守番させる事が出来る居場所を作る事で解決していく試みです。夏休み・冬休みや土日に安心して子どもを留守番させて置ける居場所を作ることで、母親の労働制限が解消され、収入面だけではなく企業側から見ても労働力不足に貢献する事が出来ます。
・子ども
親と先生以外の価値観や考えに出会う事が少なくなってしまった現代社会の子どもたちに感じてほしい、
多様な世代、価値観、考えを「えがおの駄菓子屋」での自然な出会いで子どもたちに認知し感じて欲しいと考えています。子どもの頃に感じる全ての事・価値観が子どもの頃にはよく分からなくても、大人になった時に理解・経験値として反映されます。多く世代との出会い、価値観、学びを提供する居場所です。
えがおの駄菓子屋と接点を持った子どもが立派な大人になる事が私たち大人のリターンだと考えています。

えがおの駄菓子屋は地域の皆様とさわやか福祉財団「地域助け合い基金」の助成のおかげで、
2023年12月4日にやっとOPENすることができます。
OPEN後の苦労、課題はこれからの話になりますが、やはりOPENするまでには多くの課題と苦労がありました。
地域の方々への周知と理解も課題の一つであり、理解して頂いた方、残念ながら理解して頂けなかったことも多々あります。それぞれの立場・業界の方々への説明の方法を変えていくべきだったと思いました。
また、資金面に関しても色々な助成や補助に対して申請しきれなかったことが大きな反省点であり、そこに関してのサポート体制も作り上げるべきだったと感じています。
今後、居場所作りを考えている皆様へ、この経験をお伝え出来たらなと思っています。

地域のもう一つの家になる「えがおの駄菓子屋」は、これからの日本の未来の地域課題に対して一つのモデルケースになれたらと考えています。

皆様の応援を何卒よろしくお願い申し上げます。

今後の展開

えがおの駄菓子屋は、地域の皆さんで守っていく居場所です。
地域の子どもたちを地域の大人が見守っていく事で子どもたちに多くの事を学んでもらい、大人たちにも子どもからの学びがあると考えています。
そしてこの事業を始めるにあたって、多くの方々から協力したいとのお言葉を頂戴しています。
こんなにも多くの方が、子どもの為に未来の為に動きたいと思っている事に驚きと感謝を感じている日々です。
私たちの目標は居場所が必要とされる日本の地域の全てに展開するのが目標です。
OPENまでの経緯、立ち上げに必要な物などを全国の居場所作りをしたい方々に共有し、一緒に子どもと日本の未来を守る活動を推進していけたらと考えています。
今後とも「えがおの駄菓子屋」をよろしくお願いいたします。

添付資料