「地域助け合い基金」助成先報告

 ボランティアグループ こどもカフェ

埼玉県三芳町
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

200,000円2020/05/26

助成⾦の活⽤内容

生活に課題を抱えた世帯(母子家庭・父子家庭・精神疾患や若年性認知症、癌、発達障害など保護者が疾病を抱えた世帯、ネグレクト、身体を含む児童虐待の世帯の児童)の定期的な見守りと食の提供をおこないます。社会福祉協議会を密に連携し、休校中の学校への定期的な児童の様子の報告もしています。

活動報告

毎週水曜日に母子家庭・父子家庭・児童を養育する生活保護世帯及び生活困窮世帯・児童虐待児・不登校児の食事を伴う居場所であるこども食堂を開催している。コロナ禍による緊急事態宣言で、ボランティアスタッフに高齢者が多いことから手作りの食事が出来ない時もあったが、助成金により業者弁当の配布を続けることができた。
また、高齢者はお弁当を作る作業を昼間におこない、夕方以降は、配布のボランティアとして、主任児童委員(民生委員)3名が、配布作業に新たに加わってくれた。また、コロナ禍で活動の場を無くしたボランティアが、お弁当を受け取りに来ることができない、ヤングケアラーの世帯、母子家庭で母が脳溢血、祖母が認知症、子どもが不登校など家庭に課題を抱えた世帯への配達をおこなうなうためのボランティアさんが新たに加わり、コロナ禍ならでの仕組みが出来上がった。一年を通じて、会場での食事ができる日数は少なかったが、食事会に来ていなかった兄弟や保護者にもお弁当で食事を届けることができ、支援の幅が広がり、そこから保護者の信頼を得て世帯更生につながるケースも出てきた。

今後の展開

当団体のこども食堂は、ケア型こども食堂として、生活に困窮している世帯、保護者の疾病などによるヤングケアラーの支援、不登校教室との連携による不登校世帯など家庭に課題を抱えた世帯の支援を社協や生活支援コーディネーターと連携して積極的におこなっています。特にコロナ禍で保護者が失業した世帯へは、一年を通じて支援を続けることができました。
社会福祉協議会や生活支援コーディネーター、こども支援課、教育委員会、各学校、スクールソーシャルワーカーとの連携によるアウトリーチと生活困窮者自立支援事業総合相談につなぐことによる世帯更生が可能となっています。
こども食堂で課題を抱えた世帯とつながり信頼関係をつくり地域全体で支援をし、生活困窮者自立支援法による公的支援による世帯更生をおこなうといったよい循環を作るための入り口としてケア型こども食堂が機能しています。

添付資料