「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ここ

大阪府吹田市 ウェブサイト
居場所生活支援

助成額

200,000円2020/06/18

助成⾦の活⽤内容

不登校児童生徒の居場所づくり、学習支援を再開したい(週5日)。
休校措置により高まった虐待や家庭内暴力・自傷行為・自殺・昼夜逆転のリスクを早期発見・解消し、不登校の子どもたちの自立支援に取り組むとともに、保護者の不安解消のための相談支援を行う。

活動報告

私たちは、新型コロナウイルス感染予防対策として、3月1日~5月30日までフリースクールここ南吹田校「いどばた」、吹田校「あまかり」の両校を原則休校としていました。
休校期間中は、オンライン授業を行うのと同時に、何らかの理由で在宅が困難な生徒に限り一部受け入れをしていました。生徒からの月謝に関しては、オンライン授業を受けていないご家庭からはいただいていなかったので、休校期間中の収入は前年度の同月と比べると50%以上の減少でした。
6月からは分散登校を開始し、現在も感染予防に努めながら以前のように開校しています。一時期は職員も今後の団体の(経済的な理由による) 継続に不安を抱えていましたが、助成いただいたおかげで6月を乗り切ることができました。
また、この休校期間で自傷行為を繰り返してしまった生徒や生活リズムが乱れ、体調を崩す生徒もいましたが、6月から開校することで、1日でも早くそうした生徒への直接的な支援をすることができました。

今後の展開

平成30年度の全国不登校児童・生徒数は16万4千人以上、大阪府下だけで1万人以上、私たちが活動する吹田市では約4,000人いると言われています。
私たちは、現在吹田市内に2校フリースクールを開校していますが、到底約 4,000 人の不登校児童生徒をカバーできているとは考えられません。不登校の子どもたち、保護者の方々は学校を含む周囲の環境から孤立してしまいがちです。実際に「親の育て方が悪い」や「子どもは甘えているだけ」と周囲の人たちに言われたという親子も数多くいます。
今回のコロナによる休校期間はどのご家庭にとっても窮屈な思いを抱く期間となりました。親子喧嘩が増え、子どもの生活リズムも乱れ、「どこにも居場所がない」と自傷行為をしてしまった子どももいます。
そうしたご家庭へのケアと同時に、社会全体に対し「不登校への偏見」をなくす活動も同時に行っています。(シンポジウムや SNS での発信など) 私たちの活動がこれからも社会で拡散され、不登校状態にある親子を責めたり 孤立させてしまう環境を無くしていきたいと考えています。

添付資料