「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 川越子育てネットワーク

埼玉県川越市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

177,000円2020/06/17

助成⾦の活⽤内容

緊急事態宣言下、公民館の閉鎖で、密室育児予防と仲間づくりを目的に実施していた子育てサロンが中止となった。この状況だからこそ密室育児や孤独な妊娠生活で不安を抱える人たちが繋がれる居場所づくりをする必要があると考え、急遽団体が保有する機器や無料のWeb会議システムを利用して「Web版子育てサロン」を開催した。参加者の感想等から「人は話すことで癒され安心する」ことを強く実感。
今まで課題にしてきた「外へ出られない親」へのアプローチにもなると感じ、公民館でのサロンが再開されてもWeb版のサロンも継続していきたい。無料のシステムでは操作性や時間等に制限があるため、今後のスムーズな運営のための備品整備に本助成金を活用させていただきたいと考えている。

活動報告

緊急事態宣言下において、未就園児の親子が遊びに行ける「つどいの広場」「子育てサロン」が全市で閉室となった。そのため、WEB会議システムを使用してサロンを実施することにした。
配信場所として予定していた公民館も閉鎖されてしまい、配信場所を探していたところ地域の写真館さんがスタジオを貸して下さるという新たなつながりが生まれた。ネット環境の整ったスタジオでWEBサロンを実施することもでき経費も節約できたことは大きかった。
参加者もスタッフも初めての取り組みで戸惑った部分もあったが、徐々にトラブルも少なくなった。
参加した方からは、「生活にリズムができた」「大人としゃべることができた」など概ね好評だった。

WEBサロンでは安全面から活発に動く子どもと親を対象にすることができなかったため、予告なく公園等へ出かけて行き、そこで出会った親子と手遊びや、体遊びをするという「お外で遊ぼう、あおぞらサロン」を実施した。公園では活発に動く子どもも参加することができ、一期一会の出会いを楽しむことができた。
「今度はいつ来るのですか」「次はどこの公園に行けば会えますか」等と聞かれることもあり顔の見える活動で、スタッフもやりがいを感じていた。

振返りとしては、初めての取り組みだったため、安全面の危惧や魅力あるコンテンツづくりなど思った以上に話し合いを重ねる必要があったが、有料版のWEBシステムを契約することができたため、時間制限なく話し合いをすることができた。
一番難しかったのは、告知面である。いままでSNSは極力さけ、「顔の見える場」を大切にしてきただけに、コロナ禍において情報をどう発信し、どう届けていくか、試行錯誤している状況である。

今後の展開

コロナ禍で、私たちが一番の心配は、「見えない」ということです。
新型コロナウイルスも姿が見えませんが、親子の姿も、ママの心の内も、子どもの成長も「見えない」のです。「見えない」ということがこんなに不安なのかと改めて感じました。
また、つながっておくことは災害時においても重要なことです。
コロナウイルス感染症の蔓延は災害ではないかもしれませんが、「予期せぬ出来事」の一つだと思います。
個人情報の保護というルールの元、こちらから連絡を取る方法がなく、相手からのアクセスを待つしかないということも課題として見えてきました。
声をかけあうこと、お互いの存在をちょっと気にかけておくことが大切だと感じています。
今後はもっと情報発信をしていき、必要な人に届ける努力をしていきたいと思います。

添付資料