「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 なごみ

兵庫県西宮市 ウェブサイト
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

100,000円2020/06/30

助成⾦の活⽤内容

本法人の活動地域内において小中学生の不登校に関する課題、とりわけ親御さんの居場所のサポートに取り組もうと本年度4月から不登校の親御さんの居場所『toitoi』事業をたちあげました。コロナの影響で高まる親御さんの不安や悩みを、住民同士の支え合いとして地域内に住む不登校の子を持つ母親が主体となって、週1回の居場所作りと相談対応をしています。

活動報告

西宮市鳴尾東・高須地域を主なエリアとし、本事業を実施しました。ここ数年は特に学校へのいきしぶりや不登校のお子さんが増加している地域であり、当事者のママさんからもその課題の深刻さから何か地域で出来る事を進めたいという強い要望があり立ち上げに至りました。
そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大が起き、学校が一斉休校。子どもや子育て家庭に不安と生活への影響が広がりました。本法人ではすぐにオンラインやSNSで相談できる体制整備に取り掛かり、まずはひとりで悩みを抱えず、相談できる場所があることを伝え、広げる活動を実施しました。別事業で実施していた「お弁当の配達活動」とも連携しながら、しんどいご家庭には毎週1回お弁当を届けるなど並行して事業を行ないました。
第一波を越えてからは、対面での相談と気軽に立ち寄れる居場所づくりに動き、6月から毎週1回(土曜日午後)居場所を開設。今はまず、親御さんが冷静になって子どもと向き合えるように、親の相談がベースとなっており、音楽療法士さんの講座や他の活動場所とのネットワークを広げるなど、支援ネットワーク拡大にむけて動きました。
相談に来られた親御さんは、一度で解決するような問題ではないので、しんどい時に気軽に相談や話を聞いてもらえる場所があることが一番の安心と仰られており、今後も敷居の低い、誰でも気軽に立ち寄れる居場所を目指し今後も活動していきたいと考えております。

今後の展開

この地域課題はひとり一人にそれぞれ悩みが違い、時間をかけて向き合っていく必要のある問題だと感じています。それでも毎日つらい思いをして過ごしているお子さんやご家族が近くにいることが、なかなか地域でも見えない現状を抱えています。
今後はそんなご家族や家庭が孤立化しないように、1つの団体だけでなく、様々な団体や住民がネットワークでサポートできるように連携体制を強化していきたいと考えています。教育委員会や専門職との連携もカギとなってくるため、他市や他地域での実践も色々勉強しながら活動を展開したいと考えています。

添付資料