「地域助け合い基金」助成先報告

 らくせいホール協議会

山形県山形市
居場所

助成額

100,000円2020/07/13

助成⾦の活⽤内容

コロナ禍においての自粛生活により活動量が低下した高齢者の身体機能・認知機能の低下が見られています。当協議会としてもいち早く活動拠点の環境整備を行い、安心して健康づくり・繋がりづくり・助け合い創出の活動を再開したいと考えております。しかしこの現状の中、マスクの着用やアルコール消毒の実施、ソーシャルディスタンス等、一般的に周知されている対応策を十分に講じていても、私共は任意の自主団体ということもあり、参加する高齢者の安全を考えると再開のための一歩がなかなか踏み出せないのが実情です。そこで、より安心して活動に参加してもらうための一方策として、一般的な予防対策の他に光触媒塗装を施すという対策を取り、会としても最大限の感染予防対策を講じて活動への参加の後押しをしたいと考えております。

活動報告

昨年度まで、週2回の体操、月1回の歌声喫茶(今年度は月2回実施予定でした)、趣味の会(生け花や大人の塗り絵)等、多くの地域住民の交流、健康づくりの場として活動が行われてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全て活動休止になりました。
私ども自身も、活動の場を無くしている地域住民のために活動を再開したいという思いを持ちながらも、感染リスクのことを考えるとなかなか踏み出せずにおりました。そんな中、協議会メンバーである福祉専門職の方より、より安心できる環境整備のために「光触媒塗装」を施している飲食店や公共施設があると情報提供いただいたため、貴財団の助成金に応募し活用させていただきました。
従来の感染予防の他により安心できる環境整備ができたことが、一歩を踏み出す勇気となりました。
まずは三密防止が可能な趣味の会から再開することとなりましたが、その他の活動については再開が難しかったため、当会の活動にご協力いただいている地元の大学生によるワークショップを通して、新しい生活様式に合わせた取り組みのアイディアを出し合いました。そこで、心機一転「人間塾(人生をより豊かに過ごすことを目的とし、交流や学び、生きがい・健康づくりを小単位で行うもの。実施内容はその都度検討。)」として活動を始めることとなりました。
活動再開を待ち望んでいた方々は、他参加者との再会を非常に喜ばれ笑顔が溢れておりました。地域における他者との交流の重要性を再認識いたしました。

今後の展開

これからはwithコロナの時代です。コロナを正しく怖がり、予防を徹底して地域活動を止めずに進めていくことが重要であると考えております。
活動は再開したばかりですが、時にはその内容や手法等を変更しなければならない事態に見舞われることも想定できます。その際も、今回の「光触媒塗装」のように広く情報収集をしながら様々なアイディアを出し合い進めていくこと、地域にある多様な社会資源とネットワークを作り連携して活動を進めること、また、地域住民の皆様は「お客様」ではなく全員が主体的に活動に参画してもらうことを大事にしていきたいと思います。
そして当会の活動が、地域住民の皆様がいつまでもいきいきと自分らしく過ごし「この地域に住んでいて良かった」と思える一要因になれるよう、そして私ども自身も楽しみ、生きがいを持って、皆様とともに地域づくりに取り組んでいきたいと考えております。

添付資料