「地域助け合い基金」助成先報告

 つくろ!の会

岐阜県各務原市 ウェブサイト
居場所生活支援その他

助成額

100,000円2020/07/03

助成⾦の活⽤内容

コロナへの備え方がわからず漠然とした不安に駆られる人に対し、今こそ交流や情報交換の場が求められているが、従来のように集う活動ができないため孤立しがちな状況にある。密を避けながら屋外の「畑」に集うことで交流を行い、不安を取り除く一助としたい。また、従来はイベントなどで情報を得ていただいていた健康な身体づくりに対する取り組みをYoutubeやホームページを利用して発信することで、自宅で情報を得ていただける状況を作り、休止している従来の活動を補う。

活動報告

多くの方がコロナで先行き不透明な漠然とした不安にかられ、家庭菜園に興味を持つ方が多かったです。
でも、やり方がわからない、何からやっていいのかわからないという方がほどんどで、固定種の苗のあっせんをしたり、土の作り方、生ごみの返し方、ぼかしの作り方、草堆肥の作りかた、苗の植え方、などをレクチャーする機会を定期的に持ちました。
生ごみのバケツの助成を10人にしました。その後、畑に持ってきていただいたときに「ごみの量がびっくりするくらい減りました。こうやって畑に入れていくのを見ると生ごみも草も宝物ですねぇ」とおっしゃられたのが印象的でした
お家に伺って実際に庭を畑にしたり、幼稚園に講座に伺ったりもしました。継続して畑の活動を始めたところもありますし、以前からやられていたところが見学にいらしたりもしました。
ふわふわのきれいな野菜の写真を送っていただくとやってよかったなぁと思います。
近所の方が畑によられて、アレルギーのお子さんのお話をされたり、畑にいるカブトムシの幼虫をさしあげたり、という交流が生まれたのもうれしかったです。
実際集まって講座をするのが難しい時期もあり、そういう時はzoomやFacebookのライブ配信、またYouTube配信などをしてレクチャーをしました。
つくったものを食べてもらったりする中で来年は自分でつくる、という意欲を持った方も多かったようです。
とくに、沢庵、柚子胡椒、キムチ、バジルペースト、味噌、紫蘇の実漬け、切り漬けなどは大好評でした。
また、家庭でできる、免疫力アップのためのプログラムを作成し、ホームページから無料でダウンロードできるようにしたり、啓蒙チラシを作って配布したりもしました。
1か月プログラムに伴走し、フォローを続けた結果、都内の方からコロナ禍を乗り切る自信がついた、とお便りいただいたりもしました。
大きなことは何もできませんでしたが小さな一歩をたくさん踏み出せたように思っています。

今後の展開

啓蒙チラシをたくさん刷りました。心も身体もきゅっと縮こまってしまうことが多いじきですので、それを見て何かのきっかけになれば、と思っています。
ですのでチラシを説明するお話会などをしていきたいです。またその延長として、4週間プログラムやミネラルアッププログラムをもっと伝えていきたいです。
学校や休みの時に子どもたちがご飯に困ったという話も多く聞かれましたので、子どもが台所に立てるようにこどもの料理教室もしていきたいです。
もちろん、畑も継続してやっていき、生ごみや、河川敷の草などを使って虫の来ない野菜を作る有機農業を伝えていきたいです。
畑の野菜だけでなく、農家さんの野菜が規格外になったり、売れ残ったりして廃棄される現状にも胸が痛いので、2週間に1度「行き当たりばったり食堂」という料理教室をしています。
その日その時に集まった野菜でその場でご飯を作り食べて、家庭に常備菜として持ち帰る、という試みはとても好評です。ただ、参加者さんから講座費として金銭をいただいていますので、現金での寄付などがあれば場所代や調味料が助かるな、と思います。
また来年度からは月に一度ほど、ミニマルシェを行って野菜の販売をしたり、ただただ、おしゃべりをして心の内を受容してもらいあうという場所を設けたりしたいと思っています。
コロナは誰でもがかかりうる病気ですし、それによって人と人とが分断されることはあってはならないと思っています。
かからないことよりも、かかっても重症化しないからだと心をつくろう、それが子どもたちの健やかな健康につながるし、中高年の人にとっても生き生きと人生を送れる秘訣の一つである、と1年間活動してきました。来年度もそれを継続していきたいと思っています。

添付資料