「地域助け合い基金」助成先報告

 風船ギタープロジェクト

東京都港区 ウェブサイト
その他

助成額

150,000円2020/07/22

助成⾦の活⽤内容

「聞こえない人にロックを伝えたい」~聴覚に障害があっても音楽を楽しめる!コンサートのバリアフリーを目指しています。振動でギターを伝える風船ギター、同時文字通訳により曲名・歌詞・MCをスクリーンに表示、スペクトラムアナライザーで音を可視化、手話の歌とダンス!この仕組みを開発し無料で提供しています。スタッフは開催地ごとにその地域にお住いのプロの音響家、バルーンアーティスト、イベンターに声をかけて社会貢献としてサポート頂いています。
それぞれに音楽が楽しめる、風船ギターの無限の可能性に夢がふくらみます。

活動報告

沈黙の障害と言われる聴覚障害のみなさんに、音楽の新しい楽しみ方を提案し、ライブの楽しさをみんなで共有する事に挑戦しています。振動でロックを伝える風船ギター、振動お立ち台。そして話す言葉から歌詞までリアルタイムで文字にし会場のスクリーンに映し出すシステム。2019年より開発から企画運営すべてを、社会貢献の一環として取り組んできました。各会場に聴覚障害のみなさまをご招待して体験して頂きましたが、聞こえる人と聞こえない人が、分け隔てなく楽しまれている姿は、来場者全体に感動を与え、思い出の1ページを彩りました。
聴覚障害のみなさんは、音楽とふれる機会に乏しく、ほとんどの方がライブハウスは初めてで、いったい何が行われるのか不安の中いらっしゃいますが、10人中10人が、楽しまれていました。当初は、障害のある方にむけて用意したサービスですが、ライブ開始後はどの方が聞こえないのかわからなくなるほど、会場が一体になり、いわゆる「障害のかべ」がなくなっています。また、聞こえる方でも文字サービスはありがたいと言いますし、風船ギターも一緒に楽しんでいます。この「みんなで共有する」という喜びは、実は一番重要なポイントだったのです。活動を重ねる中で、新しい発見に満ちた旅を共有する仲間がどんどん増えていて嬉しい限りです。
小さい団体なのでやりたい事と出来る事に大きな差がありますが、このたび助成金を頂いてチャレンジする幅を広げる事が出来ました。心から感謝するとともに、これからも研究を重ね前進して行こうと思っています。誠にありがとうございました!!

今後の展開

日本で、もしかしたら世界でも珍しい取り組みなので、なかなか認知度が上がりません。ライブは全国各地で開催していますが、聴覚障害のお客様に情報をとどけ、「いってみようかな」と思ってもらうのは大変難しく、大きな課題です。現在は、一度来た事のある方からの口コミで広がっていっていますが、間接的に案内をもらっても、知らないものに興味は湧きにくいですね。今回のライブコンサートでは、地域の「ろうあ協会」「中途失聴協会」へ協力をお願いいたしました。生活支援コーディネーターと連携するには、まずコーディネーターの方に体験して頂くのがいいのかもしれません。
コロナ禍で音楽業界は大変な痛手を負っています。でも、逆に時間が取れる時期でもあります。どうしたら、もっとライブを楽しんでいただけるか。日々研究を重ねて行きたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

添付資料