「地域助け合い基金」助成先報告

 フードバンク浜っ子南

神奈川県横浜市戸塚区 ウェブサイト
その他

助成額

150,000円2020/07/15

助成⾦の活⽤内容

新型コロナウィルス感染症拡大により多くの方々が休業、休職、雇い止めに直面し、困難を抱えている人たちが更にひっ迫した状況に追い込まれました。このコロナウィルス問題が仮に収束したとしても困窮は続くでしょう。こんな時こそ人と人が助け合う場所を社会に一つでも多く作りたいと考えます。食べられる安心が幸せにつながることを信じて、社会でのセーフティネットの一部になれることを目指して活動していく所存です。

活動報告

①横浜市内戸塚区で7月にフードパントリー(食品配布支援)を開始、10月からは南区でも実施。
南区では、子ども家庭支援課、区社協、子ども食堂・居場所など地域の支援団体が構成する「子どもの居場所づくりネットワーク」のご協力により、地域に密着した施設である区子育て支援拠点との共催で第1回を開催することができました。小さい子どもを抱えたシングルマザーに子育て支援サポーターがその場で相談に応じてくれる場面もあり、子育て支援施設ならではの支援ができました。同ネットワークからは引き続き広報協力をいただき、支援が必要な方々をフードパントリー参加につなぐことができています。
戸塚区では、商店会事務局のご協力により、商店会に所属する企業から地域商品券の寄付をいただきました。
ひとり親さんとその子どもに直接手渡し「大変助かります」との声が寄せられました。参加者とスタッフが回を追って顔なじみになるにつれ、子どもの学習のこと、自分の将来への不安、仕事の事など、様々な悩みが寄せられるようになりました。情報提供可能な内容であれば区民活動センターや区社協に問い合わせ、お答えするようにしています。こうした情報提供をきっかけに、あるひとり親さんから母子・父子家庭向けの給付金を申請し資格を取るため専門学校を受験し合格した、という嬉しい報告がありました。食の支援を通して、ひとり親さんたちのパワーと頑張りに触れ、励まされています。

?地域の中で余剰食品を食支援が必要な方々へ届ける流れを進めました。
南区役所と横浜市資源循環局が実施したフードドライブ(食品寄付活動)による寄付食品を、南区社協から寄贈いただき、フードパントリーで活用しています。

③広く地域の方々に活動を知り参加してもらうことが重要と考え、情報発信を積極的に行いました。
助成金を活用して揃えた情報機器を使い、ホームページ、団体紹介パンフレット、通信紙を作成しました。

今後の展開

”安心が幸せにつながる食支援ネットワーク”をつくっていきたい。
フードバンク浜っ子南は、この春からのコロナ禍で逼迫するひとり親さんたちの状況に接し、身近な地域で食の支援が受けられることが必要と設立されたボランティア団体です。
今、日本では貧困は見えにくい、見せられないものとなっています。とくに子どもを抱えたひとり親さんたちはすべてを自分の肩に背負いながら孤立しがちな暮らしを送っています。お互い様の気持ちに立ち人と人との顔の見える支援の場が必要です。
孤立し食に不足する方々がいる一方で、日本では毎年膨大な量の食品が廃棄処分されています。余剰食品の寄付を募るフードドライブから食を必要とする方々に届けるフードパントリーへの流れを、地域に作っていきたいと考えています。なによりも、食を通じ人と人とが助け合える場所を社会に一つでも多くつくり次世代の子どもたちへ贈りたいと願っています。フードドライブからフードパントリーへ、安心が幸せにつながる食支援ネットワークづくりをご支援ください。

添付資料