「地域助け合い基金」助成先報告

 糠沢5区ふれあいサロン

福島県本宮市
居場所見守り

助成額

100,000円2020/08/24

助成⾦の活⽤内容

毎月集会所で開催していた「ふれあいサロン」は、今般のコロナ禍により休止しています。そのため、密閉・密集・密接を避けた、地域で暮らす高齢者の通いの場を集落ごとに確保します。「ご近所サロン」では、風通しの良い民家の軒先などで、靴を履いたまま、少人数で短時間お茶を飲みながらお喋りします。

活動報告

「ご近所サロン」の開催実績
令和2年7月開催4日/38人、8月開催1日/11人、9月開催2日/11人(「集会所サロン」が再開したため、10月以降中止)
令和3年4月開催1日/7人、5月開催1日/9人(新型コロナの状況悪化により、6月以降中止)
計9日開催/76人
新型コロナ感染拡大の影響により、令和2年3月から「集会所サロン」が休止になったため、7月から「ご近所サロン」を開始した。これは、風通しの良い軒先などで、靴を履いたまま少人数で短時間お茶飲みするもので、密閉・密集・密接を避けた新たな集いの場です。7~9月の3か月間で、7日開催した。
「ご近所サロン」では、体が不自由であまり外出できない人や、介護でまとまった時間がとれない人が近所での開催で参加可能になるなど、「集会所サロン」では見かけない人も参加する効果があった。
そこで、令和3年度は新型コロナの収束状況に関係なく、「集会所サロン」と「ご近所サロン」を毎月各1日並行して開催することにしたが、5月後半に新型コロナの感染状況が悪化したため、両方とも開催を見合わせている。感染状況とワクチン接種の進み具合を見極めながら、今秋の再開を予定している。
また、「ご近所サロン」の会場設営のため借り上げたワゴン自動車を、「集会所サロン」「ご近所サロン」の送迎車としても活用することで、高齢者がより参加しやすい環境が整った。
なお、この「ご近所サロン」の取り組みは、コロナ禍での新たな集いの場の創出という先進的な事例として、地元の本宮市社会福祉協議会の社協だより「ふれあい(令和2年9月号)」で紹介された。

今後の展開

昨年から今年は、新型コロナに振り回された2年間でした。そして今後、コロナとともに生活をしていかなければなりません。
免疫・抗ウイルス研究の専門家(中国武漢大学生命科学学院、?昱教授)によると、ウイルスの変異の周期は3,4か月で、ワクチンは開発されたものに使われた構造が変異種と同じなら効果がありますが、その構造が変異したら効果がないそうです。新型コロナウイルスはインフルエンザと同じと予想されていて、インフルエンザの初めての大流行は1910年で、当時の致死率は約10%だったそうです。毎年ワクチン接種が必要で、5年間は継続が必要だと思われるそうです。
また、医師や保健師の話では、十分な睡眠、バランスのよい食事、軽い運動に注意して過ごすことが、重症化防止になるそうです。その他、外出自粛が長引くとビタミンDが不足しやすいそうです。ビタミンDは骨を丈夫にしたり、細菌やウイルスへの免疫機能を調整する働きがあり、日光(紫外線)を浴びるとビタミンDを合成するそうです。午前中に直射日光を浴びると、夜にメラトニンが分泌され、良質な睡眠の効果もあるそうです。
ですから、3密にならない時間・場所を考慮して外出し、午前中に散歩などで太陽を浴びることが、感染予防と重症化防止の点で大切になるとのことです。
外出自粛が続くと認知症の前段階フレイルになりやすいと言われています。ワクチン接種が不要になるまでの数年間(あるいは永遠に?)、高齢者の外出機会を奪うのではなく、「集いの場」を工夫して確保していくことが重要です。
今回、当ふれあいサロンで始めた、風通しの良い軒先などで、靴を履いたまま短時間お茶飲みする「ご近所サロン」は、密閉・密集・密接を避けた新たな「集いの場」の一つです。1年目は夕方でしたが、2年目は午前中開催に変更し、送迎車も用意しました。今後も、いろいろと改善を加えて開催していきたいと思います。また、この開催方法が他の地域にも広がってほしいですし、違った「集いの場」があれば情報をいただきたいです。

添付資料