「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 つばきのわ

埼玉県所沢市 ウェブサイト
居場所見守り生活支援移動支援

助成額

150,000円2020/08/28

助成⾦の活⽤内容

■どのような活動をしたいのか
駄菓子屋、シェア本屋・シェア雑貨屋を開き、地域コミュニティの拠点となり得る場所を作りたい。
■どのような人に向けるのか
我々が活動している所沢市椿峰ニュータウンは、商店が非常に少なく、本屋は存在しません。急速な高齢化によって
70 代の人が非常に増えていますが、買い物難民、コミュニティの喪失が起こっています。そこで、子どもとお年寄りを中心とした方々が楽しく集えるような場所を提供したいと考えています。
■具体的な内容
・子ども達が買い物を通じて社会性を身につけられる場所、楽しめる場所として駄菓子屋を開く。
・通常の形での書店開業は市場規模として不可能。地域住民が買い手・売り手となり、棚作りをシェアする「シェア本屋」を開きます。同様に、地域の作り手の品を並べるシェア雑貨屋も開きます。

活動報告

地域の交流拠点として、近隣住民の方々が集まる場所として広まり始めている。
本屋を作る目的で始めたシェア本屋では、レンタル棚を25棚作り、古本やハンドメイド作品を置く方々で埋まっている(2021年3月時点の空き棚:3つ)。

陳列された本や雑貨を見た同じ趣味を持つ方同士でお店で交流したりしている。
同時に開始した寄付本集めでは、多くの古本のご寄付をいただいている。
つばきのわとしてシェア本棚にそれらの本を並べ、本でつながるご縁を推進している。

来店者の方からは、以下のような声を頂戴している。
「このような場所が欲しかった、居場所になる」
「コロナ禍において人との繋がりが薄れる中、古本やハンドメイド雑貨から、その人の人となりが感じられ、繋がっている気持ちになれる」などといったお声を頂戴している。

今後の展開

当団体は埼玉県所沢市の、高齢化・過疎化が進む椿峰ニュータウンで活動しております。
ニュータウンができてほぼ40年になりますが、新築当時に働き盛りで購入した入居者の皆さんは、今や70代前後の高齢者となり、エレベーターの無い4-5階建ての集合住宅、丘陵を切り開いて開発した街並みは坂ばかりで、体力的にも買い物などで困っている方が多くみられます。
また、子育て世帯は地域活動に参加しない方も多く、自治体の加入者数は減る一方で、地域コミュニティがどんどん先細りになっている地域でもあります。
当団体では、このような問題を抱える地域で、高齢者、子育て世帯、独身の方、シングルマザーやシングルファザーの方など、枠組みを超えてつながる場所を提供したい、互助の関係作りと交流の場作りをしたいと考え、運営しております。
今後もさらに多くの方にご利用いただき、より良い交流の場作りを行って参りたいと思っております。