「地域助け合い基金」助成先報告
天神山地区社会福祉協議会
千葉県富津市助成額
150,000円(2020/09/15)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍の中で委縮してしまった交流を再開し、お互いの助け合いの中から、高齢者を勇気づけ、「あったかいおせっかい」の輪を広めてゆく。
活動報告
天神山地区社会福祉協議会もコロナ禍の一年、予定していた事業計画はことごとく中止せざるを得ない状況でした。資金的にも一昨年の台風15号・昨年からのコロナと、2年連続市全域で取り組んできた「福祉バザー」の中止からくる金銭的にと二重の困難下で悩んでいたところ、生活支援コーディネーターの助言から「地域助け合い基金」を紹介いただき、運よくご支援を頂きました。
地域的には高齢化率が46%を超える地域のため、取り組みは見守り活動が中心となりますが高齢者間の交流に力を注いできました。
コロナ禍で休止状態となっていた11月に、今一度交流活動の基本であった健康体操とサロン活動について、地区ごとの運営委員と地区社協評議委員に「健康体操とサロン活動」と題した講演会を開催し、活動再開に向け準備したり、再会できた地区間の経験交流会を開催しました。しかし再度の緊急事態宣言で足踏みの状態です。非常事態宣言下の見守り活動や給食サービス活動者に、緊急対応として携帯用の消毒液やマスクの配布が出来ました。また、機関紙「せせらぎ」本紙の発行の他地域の話題を紹介する「せせらぎ・ぬくもり号」の発行に力点を置き、「お元気さん」「地域の歴史」「私の趣味」等々を取り上げ、機関紙を通じて交流の話題作りに努めました。昨年が地区社協発足20周年ということで、機関紙「せせらぎ」の号外として20周年誌を発行することとなりました。
コロナ禍で高齢者の交流チャンスをと孤立化対策として、「天神福福袋」と題し色々なものを詰め込んだ慰問活動を行いました。篤志家の方から缶詰など150点の寄贈があり、苦しい時には甘い物・温かい物・綺麗な物に癒されるとの助言もあり缶詰・羊羹・コーンスープ・ドロップ缶などとともに、ぬりえと色鉛筆をセットにしたものでした。コロナが落ち着いたら、ぬりえを含めた展示会を計画しています。
コロナ禍で活動が制限されましたが、地域の現実に色々教えられました。その中から事業計画に無かった上記の活動が作り出されたことは、今後の地区社協活動に大きな糧となりました。
今後の展開
地域の人口の減少に伴い小学校の統廃合で19年間続いた、高齢者と児童の交流イベント(ふれあいスポーツ大会など)が設定出来なくなり、地域の歴史や文化などの継承問題が悩みです。
機関紙活動(「せせらぎ号」・「せせらぎ・ぬくもり号」・「せせらぎ号外」)と年間13号の発行をしていますが、印刷に大変苦慮しています。借用していた印刷機は市民会館・小学校とともに機械の引き上げや廃校で利用できず、現在は車で30分の距離にある市の社会福祉協議会の印刷機が空いている時間帯に借用しています。毎号650枚の印刷ですが自前の印刷機が欲しいところです。
地域の高齢化率は46%を超えており、見守り活動や給食サービス事業は今後ますます強化しなければならない事業ですが事業展開には経費が伴います。特に給食サービス事業は発注できる経費では弁当業者も悲鳴を上げています。このままだと回数を減らすことも検討しなければならない状態です。何とかならないか頭を痛めています。