「地域助け合い基金」助成先報告

 コトーハイツ伏見稲荷きずなづくり事業実行委員会

京都府京都市伏見区
居場所

助成額

150,000円2020/09/28

助成⾦の活⽤内容

当該事業は、京都市伏見区深草の大規模集合住宅(コトーハイツ伏見稲荷)において、集合住宅と地域のつながりやきずなを深めることを目的に2016年7月から延べ221回開催し、この間延べ3,792名の地域の皆様に参加いただきました。この事業に関わった講師・学生ボランティア等延べ1,038名を含めると延べ4,830名の皆様と共に居場所を運営してまいりました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年2月から、参加者・スタッフ・集合住宅住民の感染防止のため全ての活動を休止することにいたしました。この助成金を助成いただいた上は、2月から3月末までに生じた損害額の補填と、休止中に自宅でもこれまでの活動が少しでも楽しめるように資料等や参加者に近況を確認する等通信費に充てさせていただきます。今後は、約1800人が居住する集合住宅の一部をお借りして行っている事業であると鑑み、新しい生活様式による感染対策を厳重に施した上で、10月からものづくりカフェ・朗読カフェを再開する予定です。コロナ禍でも高齢者が地域で孤立しないような事業を新たに模索し、集合住宅や地域で顔の見える関係づくりと支え合いの環境づくりを目指します。

活動報告

コロナ禍の中、私達にできる事を少しずつ行おうと、事前にコトーハイツ伏見稲荷管理組合や自治会との協議の上で、10月には、約1,800人が居住される集合住宅の一部をお借りして行っている事業であると鑑み、新しい生活様式による感染対策を厳重に施した上で、ものづくりカフェ(新聞ちぎり絵)・朗読カフェを再開しました。なお、うたごえカフェと子育てふわふわカフェは今年度の開催を断念しました。

しかし、京都府内で感染拡大状況が深刻となった12月には、再度対面によるカフェ開催を中止しました。その後、京都府には二度目の緊急事態宣言措置が発令され、令和3年1月14日から令和3年2月28日までの期間とされました。報告日時点では、京都府の緊急事態宣言が解除となりましたが、拡大のリバウンドや変異種感染の拡大が懸念され、3月の開催はしないと判断しました。

開催にあたっては、開催時間の短縮を前提とし、当日の参加を事前申込みとし連絡先を確認し参加人数を把握しました。会場は換気したままで、参加者には外出直前と会場入り時での2回の検温、会場入り時でのアルコール除菌消毒の徹底、マスクの着用、朗読ではマスクとフェイスシールドの着用をお願いしました。月2回計4回開催し、再開を待ち望んだ延32名の参加がありました。

ものづくりカフェでは、お互いに「久しぶり!」と声を掛け合いながら、事前に実行委員会からお送りした新聞ちぎり絵の教材を元に自宅で作成した作品を見せあうなど、会場に久々に明るい声と笑顔が戻ってきました。また、朗読カフェでは、講師が主宰する会が行うYoutube朗読会が8月にありその案内を実行委員会から講師に依頼し行ってもらいました。再度の中止後も、講師が作成した朗読のお手本CDと教材を参加者に送付しました。うたごえカフェについては、自宅でも歌が歌えるように、生伴奏の歌声が入った音楽CDを歌詞付きで参加者に送付しました。また、来年度に安全に実施が出来るよう感染防止対策のテストを行いました。

実行委員会ニュースを800部作成し、参加者への配布のほか、コトーハイツ伏見稲荷の住宅掲示板への掲載、回覧板、公的機関への配架など行いました。

今後の展開

これまでも、京都市深草・北部地域包括支援センター、深まるねっと(京都市伏見区深草支所まちづくり推進担当)などやコトーハイツ伏見稲荷の管理組合・自治会、地元砂川自治連合会などの協力を得ながら進め、ことはいカフェのチラシの配布、運営上のアドバイス、各種地域での取組み参加、行政等の補助事業の支援、助成も受けてまいりました。様々な支えの中、これまで延べ221回の開催実績と4,830名の参加者・講師・学生ボランティア等スタッフの皆様と共に創り上げてきた居場所であります。コトーハイツ伏見稲荷管理組合の新たな住民アンケートの中でも、ことはいカフェの再出発の要望を受けている状況であり、地域住民からも再開を願う問合せが多数寄せられております。
今後も京都府内の感染状況を注視しながら、誰にも安心していただける対面開催方法を思案してまいります。もちろんコロナ禍の収束を願うばかりですが、収束しない状況下でも何らかの方法で安全に行える事業を模索し、集合住宅や地域で人と人との繋がりが絶えないよう活動を継続していく所存です。

添付資料