「地域助け合い基金」助成先報告

 津志田 貞子

岩手県盛岡市
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

150,000円2020/10/08

助成⾦の活⽤内容

・コロナ禍の影響により、自治会実施のサロンは今年度の中止が決まり、盛岡市社会福祉協議会の「ゆいっこ広場」(いきいき通所事業)も形を変え開催場所も地域の外となっています。地域の住民と顔を合わせる機会がコロナ禍以前より激減し、特に独り暮らしの高齢者は、地域との繋がりが希薄になっています。今年度より活動が休止している老人クラブと協働し、ユニバーサルスポーツを楽しみながら、地域の人が誰でも集まれる居場所を定期的に(月1回)実施し、地域のつながりを切らず、この難局を乗り切りたいと考えています。
・高齢者や障害のある人でもできるスポーツで、身体を動かす機会と社会参加を促し、地域の独居高齢者の通いの場、居場所づくりとお互いの見守り、地域の情報交換の機会とするため。
・このコロナ禍を住民主体の活動で乗り切ることを目的とし、地域の多様な主体で協力して行うことにより、第三層協議体の役割も担うことを期待されている。

活動報告

コロナ禍の影響により地域の住民と顔を合わせる機会が激減し、特に独り暮らしの高齢者は、地域との繋がりが気薄になっていました。これまで地域で培ってきた繋がりを絶やさないように、地域助け合い助成金を利用させていただき、感染症予防しながらも安全に楽しく集まれる地域の居場所として、ユニバーサルスポーツ交流会を生活支援コーディネーターと協力し、令和2年10月29日から開催させていただきました。初回は地域の高齢者、自治会員、老人クラブ会員等の地域住民11名が参加。岩手県高齢者スポーツ協会のインストラクターを講師として招き、ボッチャの講習会の実施、地域の介護支援センター職員による「コロナ禍での通いの場の留意点」の説明等、様々な機関の協力も得ながら実施しています。ボッチャを楽しみながらお互いの元気の確認、地域の情報交換、交流を行っています。参加者からは「勝っても負けても面白い」「家に居ればテレビばかりみて生活に張りが無かったが、やはり顔を合わせるのは大切」「やってみれば面白いから、いろんな人を誘いたい」と声をいただいている。「体を動かす機会もなく、歳の所為か足腰が痛み、参加するのを迷っていたが、参加してみたらとても楽しくて痛みも忘れ楽しんだ」と話す参加者も。今では毎月欠かさず参加してくれています。
月1回は開催できるよう、生活支援コーディネーターとも協力しながら取り組み、毎月最終土曜日を活動日としています。
岩手県内の新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、岩手県独自の緊急事態宣言によりコミュニティセンターの利用が制限され、感染状況の拡大を受け令和3年9月から令和3年10月まで活動を休止したが、その間も参加者から「早く再開したい」「何とか実施できないものか」と声が地域からも聞かれた。
現在は活動を再開しており、集まるたびに皆さんから「やっぱり顔を合わせるのはほっとする」等の声が聞かれ、にぎやかな笑い声が地域に戻っております。

今後の展開

参加者が元気になったこと、笑顔で集まることが出来る事の喜びを伝えたいと思っております。
地域での活動が口コミで広がり、他地区の方や、若い世代からも「参加したい」との声もあったが、新型コロナウイルス感染症感染拡大の時期とも重なった時期であっため、感染状況の様子を見ると言う事で、人数を絞って少人数で参加いただいている状況です。小学校や子供会との交流も時期は未定ではあるが準備中ですが、世代間交流他の地区とも交流会を開き是非この活動を広げて行きたいと思っています。
今回、支えあい基金を使い、様々な世代、障害の有無に関わらず様々な人が参加できる活動を中心とし地域の人が集まる機会、居場所を地域に作ることができました。
コロナはまだまだ続きそうですが、地域の繋がりをより一層強めることが出来ましたし、新たなつながりもできたこと。助成していただいたことを心から感謝いたします。

添付資料