「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム

埼玉県さいたま市南区 ウェブサイト
生活支援

助成額

150,000円2020/10/30

助成⾦の活⽤内容

「発達障害」セミナー第21回(12月19日東京・池袋で開催)の費用の一部として活用したいと思います。第21回のプログラムは以下の通りです(定員/70名、後援/文部科学省、厚生労働省、東京都、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、東京都看護協会 など)。
【タイトル】「やればできる、子どもは変わる」それが私の学んだこと --コロナ禍の中で浮かび上がる確かな成長--
【成長記録の内容(母親Tさんの報告)】Tくん(現在、高校1年生)には執着行動がみられ、2歳過ぎで医師から「自閉症」と診断されました。しかし、その後、「ルール・手順を守る」「丁寧に挨拶する」「手本にしたがって文字を書く」などの基本に着目した練習と学習を根気よく続け、成長とともに生活面・学習面で大きく変化。中学校の卒業式では、学校で唯一人全校生徒の模範として表彰されました。また、高校入学後すぐに迎えたコロナ禍での休校措置期間中は、家庭で独り落ち着いてコツコツ勉強する日々を送りました。在宅勤務中の父親はその姿に「うちの子どもなのか」と驚くほどでした……。

活動報告

依然として収束が見えないコロナ禍のなか、第21回目を迎え、東京都内で初めて開催しました。参加者40名、うち所属・立場がわかっている方は保護者約15名、教育・福祉・保育関係者約10名。
この「発達障害」セミナーは家族支援が目的です。長期的・具体的な成長記録の報告に焦点を当て、保護者による体験発表と指導者による解説という、他ではなかなか実施されない対談形式+質疑応答というプログラム構成を取り入れています。
長期にわたる時系列ベースの成長記録がもつメリットのひとつは、「発達障害/発達の遅れ」を抱える子どもの現在の様子を前提とし、そこから逆算する形で幼児期に着目することができる点だと思います。つまり、幼児期にどのような接し方・教え方がより効果的か、就学前から小学校に至る導入時期の教育はどのようなポイントを押さえておくべきかが誰の目にもはっきりします。
少子化にもかかわらず療育・特別支援教育を必要とする子どもたちが増加しているだけに、今後、このような実例をベースにした比較・検証の作業が求められるのではないかと強く感じます。

□テーマ「「やればできる、子どもは変わる」それが私の学んだこと コロナ禍の中で浮かび上がる確かな成長」(2歳で療育センターから「自閉症」と診断された男の子が高校1年生に成長するまでの記録)
□開催日時 12月19日(土)9:45-11:50 □会場 としま区民センター 小ホール(東京都豊島区/池袋)
□アンケートに寄せられた参加者の声から(27通の一部。原文のまま)
・「家庭学習の努力をつみ重ねてこられた点に、共感というよりも尊敬を覚えます」(5歳の保護者)
・「小学校でいじめられた経験があり、中学校ではいじめられる子を助けてあげられる、優しい性格に育てられたなと思いました」(6歳と2歳の保護者)
・「子どものできている点を評価するのではなく、頑張っている点やその子ならではの能力、できるようになった点を評価することが大切であると実感し、今後の実践につなげていきます」(教育関係者)
・「良かったことも苦しかったことも含めての体験談がとてもよかった」(教育関係者)
・「子どもとの信頼関係を結ぶこと、又細かい指導方法などをますます知りたくなりました」(保育関係者)

今後の展開

2021年、私どもの「発達障害」セミナーはこれまでの開催実績を踏まえ、東京都内2回、川口市内2回の開催を計画しています。今回の連携を踏まえ、埼玉、東京をはじめとした首都圏各地の地域福祉コーディネーターの方とも連携したいと考えています。
「発達障害」は全国共通のテーマであり、私どものセミナーは基本的に文部科学省や厚生労働省などの後援を受けながら広域交流をめざしますが、より地域に根ざした活動も併せて行い、孤立しがちな保護者と当事者への効果的な情報発信につなげていきたいと思います。

なお、私どものNPO法人では、この「発達障害」セミナーに関連して次の活動を予定しています。関心のある方はぜひお問い合わせください。
(1)これまでセミナーで報告された実例をいくつかピックアップし、今春、「成長記録集」として刊行の予定です。子育てやケア・指導の参考にしていただければ幸いだと考えています。
(2)発達障害の診療について多くの実績をもつ公的な小児専門病院(東京都)の専門医と、このセミナーの企画で協力いただいている民間の教育機関・エルベテークとの3者で協働し、教育/医療の多視点から療育の効果的な指導法(学習支援プログラムなど)を確立する事業/研究プロジェクトを計画し、近日中にスタートさせる予定です。

添付資料