「地域助け合い基金」助成先報告

 大ヶ生カンパニー(仮称)

岩手県盛岡市
見守り生活支援移動支援その他

助成額

150,000円2020/12/25

助成⾦の活⽤内容

山間部の高齢者の外出支援を地域全体で取り組み、地域の活性化を図る。通院・買い物等の不便さの解消だけでなく、安否確認や外出の機会の確保、楽しい交流の場にもなっている。今後は高齢者だけでなく世代を超えて、働く親たちの支援としてクラブ活動の送迎、透析患者の送迎時医療連携支援も視野に入れている。

活動報告

150世帯ほどの中山間地域、岩手県盛岡市大ケ生(おおがゆう)に住む高齢者、もしくは移動手段がない方のお出かけ支援活動ができました。毎週1回、予約してくれたお家を回り乗り合わせて目的地へ送迎します。車の中はいつも楽しいお話で盛り上がりおしゃべりが止まりません。地域おこし協力隊の方も手伝ってくれており、地域の人や歴史、文化の情報収集にも役立ててもらっています。毎週乗っている方はこのお出かけ支援便のおかげで生活できる、と毎回のように感謝の言葉をくれているのですが、こちらも癒しの時間をいただいているので感謝しています。
コロナでお出かけツアーはなんどか取り止めておりましたが、白鳥が近隣に集まっている時にみんなで見に行ったり、桜の季節はお弁当を買ってお花見に出かけました。
独居生活をされている高齢の方も多く週に一度のお出かけで友好を深めているようです。

今後の展開

今後はお出かけに利用する人の層を若年層に広げて、部活や塾、学校帰りのバスがない時間の送迎などにも活用してもらえるように増便していきたいです。
その若年層の方々には乗車利用だけでなく有償ボランティアとして高齢者の介助役も任せていき、地域内の人の顔を知る機会を増やしていきたいと考えています。
地域の活動にはお祭りのような大人数集まる時には学生も参加していますが、少人数で行う地域活動には参加していないのが現状で、誰がどこの子なのか分からないとよく声があがります。
地域で子を守り育てる意識を高め、子どもたちには高齢者の実態を認識してほしい。どんな人たちが地域で暮らしているのかを知っているのといないのとではふるさととの向き合い方が大きく違ってくると感じています。
田舎でも核家族化が進み隣近所の支え合いが希薄になっています。人口減少しているなかで中山間地域で暮らす人がいかに大事な役割を果たしているかを再認識し、地域への誇りを持っていただきたい。
この活動はその目的達成の一片です。

添付資料