「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 ほしかぜ

東京都足立区 ウェブサイト
居場所その他

助成額

150,000円2020/12/14

助成⾦の活⽤内容

共生社会実現のため、子どものころから多様な人々、様々な状況の人がいることを知り、考えるきっかけを作りたいと考えていた。当法人は、「子ども虐待防止オレンジリボン運動」支援団体、「NPO法人東京レインボープライド」賛助会員となっており、この2つのテーマに沿ったゲストを招き、子どもたちと会話する様子をトーク番組としてYouTubeで配信する活動を実施する。
【実施内容】
・GWのレインボープライドウィークに向けて、2021年3月または4月にLGBTQ+をテーマにした番組
・11月の児童虐待防止月間に向けて、同年11月にオレンジリボン運動をテーマにした番組
・各回とも、興味を持って視聴につなげるために、事前企画として各回の色をテーマにした子どもたちによる料理番組も配信

活動報告

共生社会実現のため、学童期を中心とした子どもたちに対して、多様な人々、様々な状況の人がいることを知り、考える機会をつくる取り組みを行いました。
1.テーマ:LGBTQ
2021年5月9日にLGBTQ+をテーマにした番組「ねぇねぇ、ちょっとお茶しない?『LGBTQって知ってる?』」をYouTubeにてライブ配信しました。(https://www.youtube.com/watch?v=DoLsSzAKsCI)
内容は、子どもたちが性的少数者(今回はYouTubeで活躍されているゲイの方をゲストにお呼びしました)と直接会話をし、素朴な疑問を投げかけるトーク番組です。番組開始前、出演者の子どもたちはゲイと呼ばれる人たちを見たことがない、話したことがない、「どんな人なの?」と思っていたそうです。番組内では「いつ頃自分は『おかま』だと思ったの?」「これまで、女の人と男の人、何人ぐらい好きになったの」といったストレートな質問を投げかけながら、ゲストの方の日常や人生観を学びました。また、番組内のレピシ動画(ほしかぜキッチン)コーナーは、ゲイカップルの先生に子どもたちがお菓子作りを教えてもらう様子を事前に収録しました。出演者の子どもたちからは「優しかった」「楽しかった」「いいこという人だ」といった率直で好意的なコメントが多く、ゲイであっても何ら自分たちと変わりない人であることを感じてもらえたと思います。視聴者の方からは「大人にも為になりました」や「子どもたちの発言に癒されます」などといった多くのコメントをいただきました。(累計視聴回数3,892回、2021年12月9日現在)※『おかま』について、子どもたちの発言そのままを使わせていただきました。
2.テーマ:児童虐待防止(オレンジリボン運動)、母親支援(ドットリボン運動)
NPO法人「子育てパレット」が主催した子育て中の母親に向けた番組「ドットリボン×オレンジリボン配信」内に「ねぇねぇ、ちょっとお茶しない?『ドットリボンってなあに?』」出張コーナーを作っていただきました (https://www.youtube.com/watch?v=XVhk3Pp3MHI&t=1442s) 。当法人理事と会員の子どもが代表の三浦りさ氏にドットリボンについて教えていただいたり、子どもから見た親の大変さなどについて話す様子を配信しました。ドットリボンの活動は始まって間もないため、広める活動に協力できたと考えております。また、ドットリボン×オレンリボンがテーマということで、オレンジ色にちなんだレシピ動画制作をNPO法人「子育てパレット」が運営する会場「Ohanaダイニング」で行いました。制作した動画は、オレンジリボンをテーマにした番組「ねぇねぇ、ちょっとお茶しない?『オレンジリボン運動って何するの?』内で配信しました。

今後の展開

「社会的弱者やマイノリティーに対する、人の尊厳を踏みにじる事件や言動は、無知によるものや、知識あっても実際に会話をしたことがない」ということが大きな原因であり、そして、「子どもたちが身近に様々な人がいるということを知り、相手を理解し受け入れることができる土台ができれば、互いに優しくできる社会の実現に少しでも繋がるのではないか」と我々は考えています。
トーク番組「ねぇねぇ、ちょっとお茶しない?」は、取り上げたテーマについて子どもたちやのその親が興味を持ってもらい、思いや学びを共有することができる活動であると実感しています。今後もこの活動を定期的に実施し、「障がい」、「環境」、「外国の子供たちとの交流」など多様なテーマを扱いたいと考えております。子どもたちはじめ、様々な年代の方々にも視聴していただけるよう、活動の周知に更に力を入れていきます。

添付資料