「地域助け合い基金」助成先報告

 ピアサポート子育て相談センター

広島県広島市中区 ウェブサイト
居場所その他

助成額

144,000円2021/02/24

助成⾦の活⽤内容

【#3つのC工房】(参考資料として「別紙1_広報チラシ.pdf」添付)
1. 子ども対象
 大学生との創作、おやつタイムを通して和やかな雰囲気の中、心理サポーターによる「自分の気持ちはちゃんと伝える」練習をおこなう。
2. 保護者対象
待ち時間を利用して、子どもの導き方や座談会をおこない、学びやストレス軽減を図る。

活動報告

【子ども】
大勢が苦手な子どもは、先生や友達に自分の気持ちを伝える事が苦手で、小学生の段階で不登校になることがある。しかし、年齢の近いお兄ちゃんやお姉ちゃんが話しかけてくれて、楽しみながら工作をするうちに打ち解けて笑顔が見られるようになった。おやつを食べるときには、会話も増えてきた。
話すことはとても大事ではあるものの子どもの年齢では改めてコミュニケーションを「学ぶ機会は少なく、また、できにくい。それを工作やおやつに力を借りて自然に吸収するきっかけができた。
【保護者】
子どもが人見知りの場合、保護者も人見知りであることが多く、気軽にPTAの集まりに参加することを嫌っている。そのため、孤立してしまい、一人で子どものことで悩むことが多いが、送迎に来たついでに同じように人見知りの保護者同士がおやつを食べながら打ち解け、このような機会があって良かったという声が返ってきた。
【スタッフの大学生】
教育実習を終えた学生や子育て支援希望の大学生が初対面の子どもと接することで、考えていた以上に声掛けの難しさを感じ、大学生自身の学びにつながった。
【地域とのつながり】
殆どの保護者はPTAが苦手で、子ども会にも加入していなかった。心理的に負担を感じるとのこと。また、地域の中で、今の子育て世代が必要としている、望んでいる支援とは何かをキャッチしなければ、ズレたサポートになる。一方的な押し付けの支援を展開し、参加率が低いことにつながっていないか、見直しも必要と感じている。

今後の展開

話すことや大勢が苦手だとクラスの中に入って行き難く、不登校になりがちです。
無理やりにでも学校に行くことを推奨するわけではないものの、学校は、困難を乗り越えることを学び、社会人となってからのコミュニケーション力をつけていく大切なところ。そのため、私たちは、社会へ出ていく子どもたちが困難なことを「避けて過ごす」のではなく、「受け止めて乗り越える」こと伝える取り組みを展開しています。
例えば、工作しながら、おやつを食べながら。改まってのコミュニケーション講座のようなものではなく、子どもも保護者も「何かをしながら…」という自然な雰囲気の中で伝えられるよう配慮し、「できるまで頑張ってみること、自分の生き方は自分が創っていくもの。」を本来の目的としながらも前面に出さず、いつの間にか自然に吸収できる内容です。
また、このような取組は、継続することで意味があるため、「学校でも塾でもない。しなやかに楽しく生きていく力を学ぶところ」としての定着を目指していきたいと思っています。

添付資料