「地域助け合い基金」助成先報告

 どんぐりの会

福井県敦賀市
居場所

助成額

95,000円2021/02/26

助成⾦の活⽤内容

本活動は地域における高齢者や認知症の不安がある人、認知症の方やその家族方が交流を通じて、病気を予防し症状の悪化を防ぎ楽しみのある生活を過ごす事が出来ることを目的に支援、活動しています。
そのために、日ごろ触れ合うことがない音楽や舞踏を企画し楽しく集ったり、行政の出前講座を利用して生活に必要な情報を得たり、筋力の低下を防ぐために自宅でできる体操などを企画したいと思っています。
しかし、現在のように参加者から1回あたり会費100円いただくだけでは、各講師の方への謝礼の支払いは困難です。
また、現在会場となる介護事業所の賃借料は無料でしたが今後賃借料が発生する運びになり今まで通りの運営では困難になってきました。
さらには、新型コロナウイルス感染症の予防に対する備品も不足している状況です。
より多くの方に参加していただきたく、この助成金を受け活動をより良いものとし、コロナと向き合いながら取り組んでいきたいと思っています。
そして、住み慣れた地域で安心して生活して行くために、地域の方とのふれあいを大切に楽しく集える場所を作っていきたいです。

活動報告

私たちの会は、平成27年6月に立ち上げ8年が経とうとしています。その間、高齢者や認知症並びにその家族の方が地域の方と一緒に安心して過ごせる居場所を作りました。毎月一回開催しており、一回平均20名程が参加しています。
年度末に翌年度の予定を決め、音楽・舞踏・映画・筋力低下予防の体操・俳句・ゲーム等のジャンルから選び企画しています。今年度はプロジェクターを導入したので、映画鑑賞に力を入れました。
映画に詳しいスタッフに、作品選びから上映操作をお願いしています。その中で、地元出身の方が出演していた「湾生回家」は、参加者から心に響いたとの声もいただきました。また最近の映画では、自分たちの知らなかった世の中の出来事を知り大変驚いた様子でした。それからクラシックの生演奏を鑑賞したり俳句作りにも挑戦しました。
介護の経験のあるスタッフが、個人的な相談事にも対応し介護保険申請につながったケースもありました。
コロナ感染症の拡大で毎月の開催が難しくなり、高齢者は外出の機会が減り足腰の筋力低下が心配でした。どんぐりの会の再開を待ち望む声が聞かれ、継続していく意義を強く感じました。
参加者の体力面を考えると、開催内容によっては上映時間について検討が必要だと思います。
会のスタッフの高齢化が進み、スタッフの確保も課題の一つです。
月1回発行しているどんぐりだよりは、今年の1月からコロナ感染症の拡大により開催が不規則になったので休刊していますが、年間予定表のみでは参加者に伝わらない事もあるので、今後どうするかは検討していきたい。

今後の展開

高齢者や認知症とその家族の方を中心に活動してきましたが、昨年辺りから老々介護のご夫婦や親子連れなど家族の高齢化で参加者の変化がみられるようになりました。
介護者のやすらげる場所として幅広く利用できるように広げていきたいと思っています。
参加者の希望を叶える為に近場に外出して楽しめる企画も実施していきたいと思っています。
市の長寿健康課が発信している「地域の情報マップに掲載」していただくなど、活動を応援してもらっています。
参加者が元気になるとスタッフも活力をもらい今後の活動の原動力となっています。
地域の方の居場所としていつでも歓迎しますので、是非お立ち寄りください。

添付資料