「地域助け合い基金」助成先報告

 岐阜県立大垣養老高等学校 動物科学科 犬部

岐阜県養老町
その他

助成額

150,000円2021/04/02

助成⾦の活⽤内容

助成金を活用し、保護犬の預かり・トレーニング・新しい飼い主さん探し、イヌのしつけ教室などに取り組んでいきます。イヌを飼育管理するうえで、施設設備が必要になりますので、そのような資材の購入に充てたいと思います。また、生徒・教員のみでは、健康管理やトレーニングが十分に行えないことが想定されますので、専門家に指導を頂く費用にしたいと考えています。また、イヌの飼育を放棄することのない社会に変えていけるよう啓発ポスターなども作成していきたいと考えています。以上のように、イヌの飼育を放棄することのないように訴えていくとともに、保護され飼い主を失った犬の社会化トレーニングを行い、新しい飼い主さんに喜んでいただけるようなイヌにしていく。そして、この活動が地域に広く認知されることで動物を介し、人々が共生社会を考え行動できる地域を目指していきたいです。

活動報告

今回の助成金を活用することで、保護犬7頭の社会化トレーニング(トイレトレーニングやしつけ訓練など)と譲渡活動を実践することができました。
保護犬7頭のうち4頭は、同じような活動を実践されている地域のボランティアさんから譲り受けました。残りの3頭は、学校の周辺で捨てられていた犬を保護しました。学校に来た経緯や犬の犬種、性別や生年月日など様々ではありましたが、個々の犬の状態を把握し、新しい飼い主さんに渡すまでの間に、取り組まなければならないことを獣医師に助言を頂きながら計画し、実践しました。社会化トレーニングの目処が立ってくると新しい飼い主さんを探す活動も並行して取り組みました。学校HPの活用や学校内に掲示するなど募集を行いました。希望された方には、犬とのマッチングを確認するための期間を設けたり、しつけ教室を開催しました。最終的に譲渡が決定すると、正しい知識を伝え、終生飼育への誓約を確認し引き渡しました。譲渡後も定期的に犬の様子を確認するなど、アフターケアにも努めています。
これらの活動がメディアなどでも取り上げられたことによって、バローホールディングスが経営するペットフォレスト様より、「ぜひ保護犬活動に協力したい。活動の様子を店舗内のモニタで放映したい。飼育に関し、ペットシーツを毎月400シート提供したい。」などのご支援を頂けることになりました。さらに、大垣市内のライオンズクラブ様からは、学校や部活動名がプリントされたTシャツやジャンパーなど活動着を提供していただきました。さらに、ペットフォレスト様のイベント活動や、ライオンズクラブ様の里親探し活動などにも参加させていただくなど、交流が活発になっています。
今回購入できた資材は、美濃柴犬の繁殖と普及活動にも活用させていただきました。地域の希少種である美濃柴犬の繁殖活動を通じ、美濃柴犬保存会との交流や新しい飼い主さんとの連携など様々な活動が実践できました。

今後の展開

今年度の「命の救護活動(保護犬活動)」では7頭を保護・育成し無事、新しい飼い主のもとに譲渡することができました。しかし、これはまだ、ほんの一部の犬に過ぎず、命に対して責任を持ち、人との共生を図ることのできる社会を目指す必要があります。捨てられる犬を一頭でも減らすこと。それでも捨てられる犬については、もっと多く保護し、育成し、新しい家族が見つかるよう活動を活発化させなくてはなりません。
そのための具体的な方策として、より多くの犬を保護する。メディアやイベントを通じて活動をPRする。ペットショップからではなく、保護犬を飼い犬として受け入れることを定着させる。これらを実践していきたいと考えています。現在は2年生5名、1年生6名での活動ですが、4月には新入生の加入が期待でき、活動の輪が広がることと考えます。よって、今年度以上に、活動への支援をしていただけると、より多くの犬を保護できると考えます。
活動を通じ、生徒達の大きな成長が見られました。また、地域連携を通じ、自己有用感を感じる生徒が多くなりました。これからも、生徒の成長と、ヒトと動物との共生社会を目指して取り組んでいきたいと思いますので、ご支援のほど是非ともよろしくお願いいたします。

添付資料