「地域助け合い基金」助成先報告

 藤木町なかよし会

佐賀県鳥栖市
居場所見守り配食・会食

助成額

100,000円2021/03/29

助成⾦の活⽤内容

藤木町は鳥栖市内でも高齢化率が高い町です。75歳以上の高齢者が200人程いる中で、老人会である藤寿会に登録しているのは100人弱でこの方々とはつながりはあるのですが、それ以外の高齢者はあまり地域に参加されず、閉じこもっている方もおられ、つながりがありません。
藤寿会主催の誕生会では、毎月婦人部で手作りの食事を作り、参加者をもてなしています。また、高齢者を対象としたいきいきサロンなかよし会でも、民生委員が主体となって高齢者の交流活動をしています。
週1回の通いの場であるとすっこ体操は誰でも参加できますが、コロナ禍前でも参加者は20人弱と少なく課題と考えていました。
このように、高齢者の集いの場を設けて、高齢者が少しでも地域とつながるような取り組みをしてきました。ところが、これらの取り組みがコロナ禍で中止を余儀なくされ、高齢者が引きこもりになってしまわないかと心配です。そこで、コロナ禍により引きこもりにならざるを得なくなった高齢者に少しでも元気に過ごしてもらうように、励ましの冊子やチラシを作成して配布し、見守り活動をすることにしました。また、何か困りごとがないか把握するために、アンケートも作成し、実態把握をすることや今後やりたい取り組みについても調査することにしました。民生委員が手分けして高齢者のお宅を1軒1軒訪問し、声かけや見守りを行います。
また、通いの場であるとすっこ体操の参加者人数を増やしたいと主催者で話しており、もっと多くの高齢者の参加を促したいと考えています。そのためにも、新たな取り組みとして、「ふまねっとをしたい」という声が以前から聞かれており、とすっこ体操と組み合わせて行いたいと考えています。

活動報告

コロナ禍で通いの場が閉鎖されたので、高齢者を元気付けるため励ましの冊子等を作成して配布し、見守り活動を行いました。
貴財団の助成金でカラープリンター等の機材を購入して、民生委員で集まって高齢者が元気になる様な材料や資料を集めて話し合い、冊子の内容を決めました。生活支援コーディネーターの山崎さんのアドバイスを得て、冊子の内容を検討し、家で出来る介護予防体操や脳トレを織り交ぜ、その結果カラー印刷の立派な手作り冊子が出来ました。冊子は保存や差し替えが出来るように、高齢者が見やすい透明ファイルで綴じられるようにしました。感染対策や介護予防の取り組みが出来たかのカレンダー「セルフケアチェックリスト」(令和3年3月~令和4年3月まで作成)も作成し、自分でチェックを入れて確認が出来るような工夫もしました。早速、高齢者の見守りを兼ねて自宅を訪問し、冊子を手渡して大変喜んで頂きました。
その際、『とすっこ体操』を再開してほしいという声が多く聞かれました。令和3年7月より感染対策を十分取りつつ通いの場を再開し、従来通り毎週水曜日に『とすっこ体操』をして、体操後のレクリエーションとして『いごてだま』『ふまねっと』を取り入れ、皆さん和気あいあいで大変盛り上がっております。

今後の展開

藤木町の通いの場の活動に対して、鳥栖市の高齢障害福祉課より介護予防事業の一環である「地域巡回介護予防健診」の案内を頂き、10月6日に「鳥栖地区巡回介護予防健診」を『とすっこ体操』の参加者が受診しました。皆さん真剣に受診され、高齢者の健康寿命に対する意識が高まりました。
今回、通いの場が介護予防健診の場となりフレイル対策につながった事は大きな収穫だったと思っています。これは、通いの場を再開しレクリエーションを充実させる事が出来た功績だと考えます。
現在、今後の課題である参加者の人数を増やす方法を手探り中です。その1つとして、12月に開催した「藤木町いきいきサロンなかよし会」において、参加者みんなで『とすっこ体操』をして体操の周知をし、通いの場『とすっこ体操』への参加を呼びかけました。藤木町にお住まいの高齢者がみんな元気になり、お互いに見守りながら安心して生活が出来ることを願うばかりです。

添付資料