「地域助け合い基金」助成先報告

 上町つくしサロン

埼玉県さいたま市中央区
居場所見守りその他

助成額

150,000円2021/04/28

助成⾦の活⽤内容

高齢者が孤立しないこと、介護が必要とならずにいきいきと元気に地域生活を送れること、地域のつながりを大切に高齢者の通いの場ならびに社会活動の場となることを目指して活動開始しました。
新型コロナ感染予防自粛生活で、健康で意欲的に活動をしていた高齢者たちが、体調の悪化、意欲の低下、鬱状態、持病の悪化、引き籠り、などで苦しんでいることが、安否確認の電話で判明し、新たないきいき百歳体操の会の立ち上げ要望の声も多数あったため、生活支援コーディネーターのご協力のもと、「上町つくしサロン」を立ち上げました。
知り合いや幼馴染との感動の再会も複数あり、大変好評のうちにマスクの中に笑顔がはじける活動が始まりました。口コミでの新規参加者も見込まれ、地域での新たなつながりも見えています。他地域との交流や勉強会等の活動も予定しております。また、会員たちの積極的なお手伝いや発想によって、助け合い協力しながら進行していることが、この活動の目的にかなっていると感じています。感染予防に留意しつつ、高齢者が地域で健康で意欲的に生き生きと生活を続けていくために、今後も様々な機関のご協力を得て「近くで、みんなと、効果のある活動」を目指していきます。

活動報告

この度は当団体へ助成して頂きありがとうございました。この活動を通じて自治会をはじめ行政・社協・医師会・企業などとも繋がりを持つことができました。R4.4.1現在の会員登録者数49名で、延べ参加人数1200人を超えて、市内でもトップクラスのサロン会へと成長しました。

特に、参加者から人気だったのが、地域の医師会と組んで「さあ始めよう!人生会議」という終末期医療のありかたについて無料講座を行いました。この取り組みは、朝日新聞でも取り上げられました。

朝日新聞デジタル版 自分の最期を話し合う「人生会議」普及呼びかけ
(https://www.asahi.com/articles/ASPCN6QBHPB3UTNB001.html)

通常の活動としては、準備運動で「口腔体操」「コグニサイズ」「手指足指の体操」「目玉の体操」「バランス体操」を行った後に「百歳体操」を行います。サロン活動では飲食が難しいため、「ゲーム」「コグニサイズ」を中心に行います。参加者から人気なのが「羅漢さんがそろったら」です。「若いころは、あんなに早く回していたのに~」と笑い声が上がります。「揃って回ることがこんなに難しかったのね」と改めて、高度な遊びをしていたと実感される方が多かったです。

またサロンを通じて、住民同士がサロンへ誘い合って独居の高齢者の見守りができるようになりました。他にも、何度もアクセルとブレーキを踏み間違えそうになっていた高齢ドライバーの方に、サロンの仲間が介護保険の申請を勧めてくれたおかげで、立派なシルバーカーで参加できるようになりました。

今後の展開

今年度は助成金に頼らずに活動できるように自治会関係者と掛け合い自治会館使用料の減額について交渉を行っています。また今年度からは年会費の他に毎回参加費100円を徴収して安定的な運営を目指します。一方で、昨今の世界情勢による急激な物価上昇のため、支払いが困難な方が増えていくことや国の情勢によって、活動を自粛せざるを得ない場面が今後も予想されます。そのような状況下でも今まで培った地域との繋がりを切らさずに、助け合い活動を維持できるかが大きな課題です。
また、経費削減のため2ヵ月に1回発行している広報誌を紙媒体からデジタルへ移行させたいと思っていますが、スマホを持っているが、活用できていない高齢者がとても多いです。先日、ある方へグループLINEを送ったら、「ショートメールでLINEを送ってくれないと困る」とお叱りを受けたようです。今後、高齢者向けのLINE講座を開催して下さる方がいると大変助かります。

添付資料