「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ファミリーステーションRin

愛知県日進市 ウェブサイト
居場所見守り

助成額

150,000円2021/06/21

助成⾦の活⽤内容

未就学の子どもをもつご家庭が自由に訪れることのできる子育てひろばを行います。乳幼児を連れて気軽に出かけられるショッピングセンター以外の親子の居場所として、予約不要のひろばを週8時間程度実施したいと思います。スタッフを配置し、訪れた親子にあそびを提供したり、親の話し相手になったりします。

活動報告

私たちは日ごろから主に未就園児(幼稚園や保育園に入園する前の子ども達)とその親を対象とした子育て支援を行っています。
事務所の大広間を子育てひろばとして開放し、子育て中の親子が自由に集い、ゆっくりできる場所として「つどいのひろば」を実施してきました。
私たちが実施する「つどいのひろば」は、地域子育て支援拠点等とは異なり、行政からの委託や補助金を受けず、法人独自の事業として実施しています。
コロナ禍では、子どもを連れて気軽に遊びに行くことのできる場所が制限されました。
自治体の設置した地域子育て支援拠点(子育て支援センター)や福祉会館(児童館)は緊急事態が発出された結果、閉館になるところもありました。
また、公園の遊具が感染防止のために、使用できなくなるときもありました。
こうした中で、子育て家庭は、外出や交流できる場が制限され、孤立を深めている実態があるのではないか、と思い、感染対策を施した上での、ひろばの開放を決めました。特に、9月に愛知県に緊急事態宣言が発出されたときには、更に定員を絞り、予約制で「つどいのひろば」を実施しました。
9月につどいのひろばをご利用になった方からは「子どもが遊びに行きたがっていたのに、児童館も支援センターもやっていないので助かりました。」「時間制限されているところでは、子どもが満足できるまで遊べずなかなか帰れなかったが、今日はたっぷり遊べたのでぐずらずに帰れました。」という声をいただきました。10月以降は、子ども服のリサイクルコーナーを設け、リサイクルを通して間接的な交流を生み出すような仕掛けも行いました。チラシを作成し、市内各所で利用の案内をすることで、定期的に遊びに来てくださる方もありました。地域の会議などで、お知らせすることで必要とする方に伝えていただくなど、協力していただきました。

今後の展開

私たちは2004年から愛知県日進市を中心に活動するNPO法人です。今回、さわやか福祉財団からの助成金では、コロナ禍でも親子が安心して利用できる子育て広場を実施しました。
私たちは、これまでも法人の事務所の一部を子育て広場として、主に0~2歳児の子どもと親が気軽に利用できる「つどいのひろば」を実施していました。しかし2020年からの新型コロナウィルス感染症拡大の余波を受け子育て中の親子が気軽に利用できる施設は少なくってしまいました。
感染症の拡大を防ぐという観点では、いわゆる「三密」を回避しなければなりませんが、コロナ禍はただでさえ孤立しがちな小さな子どもを育てる家庭から、更に社会と接する機会を遠ざけ、同じように子育てをする家庭と情報を共有したり、話をしたり、子育ての仲間を作る機会を失わざるを得ませんでした。
法人の自主事業である「つどいのひろば」はその都度、感染対策や利用人数の見直しを行い、行き場の少なくなった子育て家庭の受け皿の一つとして事業を継続しました。この活動で、コロナ禍の子育てに閉塞感を感じる子育て家庭のニーズを聞くこともできました。今後もNPO法人の良さを活かした活動を実施していきたいと思います。自主事業の「子育てひろば」をはじめとし、中止していた親子サークルを本格的に復活させたり、地域の人が子育て支援にもっと広く関われるように支援者の養成講座を行うことなどを考えています。また、子育ての家庭のニーズに常にアンテナを張り、一時預かりなど多様な支援の方法を検討していきます。

添付資料