「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 バーチャルフォトウォーク

東京都足立区 ウェブサイト
居場所

助成額

96,000円2021/06/24

助成⾦の活⽤内容

この助成金を活用する目的は、長引くコロナ禍によりコミュニティーが分断され、疎外感、孤独感に心が痛めつけられている高齢者が、バーチャルフォトウォークが映し出す多様な景色を見ながら、個人の心を癒し回復していただき、なおかつオンラインという新しい方法で人とつながることを経験していただくことです。
バーチャルフォトウォークがライブで映す広大な自然が創造した美しさには、人の心を癒す力があります。足立区は東京23区によくみられる比較的マンションビルが多い地域であり、足を運ばずに自然美の恩恵にあずかれることは、区民の心の健康に寄与するものと信じています。また、長く同じ地域に暮らし顔見知りの高齢者にとって、新たにオンラインイベントで顔を合わす、というのも新鮮なドキドキ体験となるに違いありません。コロナ禍以前に機能していた地域コミュニティーを再生することのみならず、地域や世代を超えた新しい人とつながることが可能です。イベントの前後の空き時間や、また、Zoomのブレークアウト機能(個室機能)を使うなど、バーチャルフォトウォークは会話を活性化させるための機会をいくつもご用意できます。

活動報告

地域助け合い基金のご関係者様、この度は設立したばかりの当法人に基金をお与え下さり、大変にありがとうございました。また、この基金を通じて生活支援コーディネーターと呼ばれる基幹包括支援センターの方々とつながり、後の活動につながる区内でのキーパーソンの紹介をいただくなど、後の当法人の発展につながる支援をしていただきました。私見を述べさせていただくと、高井理沙さんをはじめとする足立区の基幹包括支援センターは、私が出会った福祉関係の職員のなかで、最も優秀で、親切で、労をいとわない方たちでした。

コロナ禍のまっただ中、ということもあり、高齢者支援プログラムにつきましては、特養さのセンターで葛西臨海水族園のまぐろやハンマーシャークをライブで見て喜んでいただいたほか、高齢者がZoomでカナダの湖の夕日をライブ視聴する体験を試験的にやってもらいました。

さらには、基幹包括の方々が、「教育関係には人脈がない」と言いながらも区の教務課を通じて区内に開学したばかりの文教大学あだちキャンパスの方と連絡をとってくださり、そのことが当大学との交流を大きく開くきっかけとなったことも、お知らせしたいと思います。

以上、ここでは概略を述べるにとどめますが、そのほかは同封しました足立区の出版物、当会の季報をご覧ください。

この度は、大変にありがとうございました。

今後の展開

いま、当法人が真剣に取り組んでいる事業はオンライン防災・減災プランです。
現在、足立区では70万人の住民に対し、20万人が高齢者でこの割合は東京都でもっとも高いと言われています。そのほかにも、災害に弱いとされる障がい者と外国籍の住民が会わせて5万人以上います。昨年10月には区内でかつてない震度5強の地震が発生し、あらためて災害時の対策を見直さざるをえない事態になりました。
戦後、日本の防災には、自治会や町内会が大きな役目をはたしてきましたが、構成員の高齢化や若者離れで大規模な災害にどこまで対応できるかは疑問です。
そんななかで、当会は、防災・減災・災害時の情報発信や災害後の心のケア、多言語による情報発信などをパッケージとした共助防災モデル、「電波のご縁で助け合い」はZoomを介しスマートフォン、架電、などを使い誰でも参加可能なプログラムです。ゆくゆくは、災害対策だけでなく、多くの区民に参加いただき、「電波友情都市」として孤立・孤独防止プログラムに発展させたいと考えています。距離を越えて、多様な方々が多く参加すれば、それだけ本当の友人に出会うチャンスが増えると確信するからです。

添付資料