「地域助け合い基金」助成先報告

 葛城地区 「つなぐ会」

茨城県つくば市
居場所見守り生活支援配食・会食その他

助成額

150,000円2021/06/25

助成⾦の活⽤内容

助成金を活用できることで、高齢者や地域住民が集える場所(サロン)の備品や活動内容の充実を図り、より参加者の増加を目指したいです。また、地域の問題点や助けを必要としている人がいないかなど話し合い改善策を見つける場を設けたいと思っています。
交流イベントを開催(餅つきなどを企画中)し、地域住民のふれあいの場を作り地域の活性に努め、加えて地域防災についても考え、話し合い、イベントなどを通して地域住民の意識を高める活動をします。

活動報告

●つなぐ会議
・第1回・・・R3.10/16(土)10時~苅間辻原研修センターにて
上がった意見→1.コロナ禍で地域の行事がないのに加え、転入者が区会にはいってくれないので地域のつながりが薄くなってしまっている
2.地域の恒例行事や古くからの慣習を良い形で続けていくにはどうしたらよいか
3.地域防災の取り組みが必要など地域の問題点や今後の課題などを話し合った
  まとめ→ 1.転入者に入会もらえる魅力ある区会を作り、区会の必要性を理解してもらう
2.高齢者をはじめ地域住民が困りごとなどを気軽に相談でき、解決につなげていける環境を作っていく。
3.地域防災のイベントなどを実施することで興味を持つきっかけを作る。
交流イベントを開催し地域のつながりを深める

・第2回「ささえ合いマップ作り」・・・R4.7/16(土)10時~ 苅間辻原研修センターにて
地域住民同士お互いに助け合い、安心で住みよい葛城地区になるように、地域内で生活上何らかの助けを必要としている方にどう関わったらいいか、また、大地震などの災害時の避難、誘導にどう備えたらいいか「ささえ合いマップ作り」を通して考えた。高齢者に関わらず、ご近所に日常的に気にしてくれる方いるということはとても心強い。そして、いざ災害が起こったときに、すぐ助けてくれるのはやはり「ご近所さん」ということで、今回お互いに顔見知りで誰と誰が交流しているかわかっている範囲で、ひとつの区会約70世帯を対象とした。
まず、「気になる人」や「気になること」をさがし一覧表に記入、そして一人暮らしの世帯や高齢者のみの世帯などに分け地図上に色別の印をつけ、その人と交流のある人を探し、災害時や見守りの支援者になってくれるか了承を得ると同時に支援される側にも同意が必要という意見があったので対応する。
 「ささえ合いマップ作り」に実際に取り組んでみて感じたことは、ひとつの狭い区会の中でも何らかの支援が必要な方がたくさんいることがわかったこと、そしてその方たちに「ご近所さん」として関わっていく必要さを改めて考えることができたということ。また、個人情報の問題が取り上げられ、議論されたが、「プライバシーがあるからなにもできない」と言っても災害はやって来る。「これならできる」方法を考え、今後、区会の皆さんにどう理解協力を得てマップを活用していくことができるかが課題。
「ささえ合いマップ」はこれで完成ではないので、今後も見直しながら進めていく。
●つなぐまつり・・・R3.11/13(土)辻原研修センターにて
コロナ禍で地域の集まりや恒例イベントなどが実施できず交流できる機会がないので、イベントを開催した。お赤飯を炊きお餅をついて振舞い、手作り品などのバザーを実施した。子供たちの参加もあり多世代間交流ができた。参加者からは「久しぶりに地域の方々と交流できてとても楽しい時間を過ごすことができた」と喜んでもらえた。

●防災教室・・・R4.1/25(火)9時30分~葛城小学校にて
小学校の児童と一緒に実施。防災倉庫の備品を点検、使い方を勉強した。地域の方々との協働活動で作った「防災かまどベンチ」に火を起こして炊き出し訓練をした。いざという災害時には防災備品や防災かまどが、こうしてみんなの命をつなぐために役に立つということがわかりとても有意義な時間がもてた。

●親子で防災ウォークラリー・・・R4.5/14(土)9時50分~かつらぎ交流館を拠点にて
小学校の児童、保護者、地域住民で開催。地元消防団、小学校教職員、JAの協力で ・AED設置場所の確認 
・公衆電話体験 ・消防車見学と説明 ・ゴミ袋を使ってカッパを作る防災グッズ工作などを実施した。参加者からは「いつも何気なく歩いているが、こうして気にかけてみると知らないことや新しい発見があって、とても良い体験ができた。有意義で楽しい時間を過ごせた」との感想を聞けた。

●「つなぐサロン」開催・・・R4.5/23(月)10時~かつらぎ交流館にて
(以降毎月第2.第3月曜開催)
私たちの地域は、TX沿線の開発に伴い転居してきた世帯が多く暮らしている。どんどん住民の数が増えているが自治会がなく、あってもご近所同士の交流があまりないので、住民同士のつながりが欲しいとの話を以前から耳にしていた。そこで、今年度4月のかつらぎ交流館の新設を機に、5月より地域をつなぐ場所「つなぐサロン」を開設した。皆さん、新しい出会いと交流を楽しみに集って来てくれる。これをきっかけに、新しい地域でも住民同士、交流を深め、皆がつながり、お互いに助け合い幸せに暮らすことが出来るようになる事を願っている。

以上の活動は、「=地域支え合い会議=第2層協議体にて活動報告をした。参加者の皆さまより高評価と激励をいただき、今後の活動に向けてとても力になった。

今後の展開

葛城地区「つなぐ会」は、地域のつながりを大切にしていくことで地域住民が共に助け合い、ささえ合い、安心して暮らせる地域を作ることを目指し活動しています。会を設立し実際に活動を開始して、約1年になります。地域だけでなく、葛城小学校やコミュニティ・スクールとも連携し、活動を広げています。しかしながら、活動費の捻出とボランティアの人員確保に苦労している状況もあります。区会や地域の皆さんに趣旨を理解していただき、活動の協賛をいただくこと、そして活動に参加協力してもらうことは、本当に大変なことと実感しております。
ただ、一生懸命にかんばっていく中で、嬉しいことに少しずつではありますが、理解の輪は広がっていて一人二人とサロンやイベントに参加してくださる方やボランティアに協力してくださる方が増えてきています。この活動を認めてもらえるようになれば、区会や地域企業からも協賛してもらえると期待しています。そして、この活動を通して私たち運営する側の絆も、より深まってきていると感じます。今後、もし災害や何らかの不測の事態がおきた時でも、この経験を元に、力を合わせて乗り越えることができると確信しています。
 これからも、私たち「つなぐ会」は共に力と知恵を合わせ、無理なく楽しく、できることから少しずつ活動し、広報活動や個別訪問を通して地域の皆さんにご理解いただけるように頑張って活動していきます。

添付資料