「地域助け合い基金」助成先報告

 ひきプラ(ひきこもりプラットフォーム)

神奈川県横浜市青葉区 ウェブサイト
居場所その他

助成額

150,000円2021/07/13

助成⾦の活⽤内容

日本には、115万4,000人のひきこもりの方々がいると言われています。
そして全国各地で、ひきこもりの方々を対象としたさまざまな当事者活動・支援活動が行われています。
一方で、それらの存在はあまり周知されておらず、本当に必要な人に情報が届いていないケースが数多くあります。そこで、ひきプラでは、「居場所」と「自己肯定感を高められる機会」の2つをテーマに、サイトやSNSなどを通じて、各地域の取り組みを紹介しています。

今回、活動をさらに発展させ、より多くの情報をご紹介できるよう、サイトの改修を行っていきます。
現在ひきプラに掲載されている情報は、「居場所」は『当事者会』、「自己肯定感を高められる機会」は『ボランティア』などに留まっています。
しかし、「居場所」には当事者会の他に『行政や支援機関主催の居場所』などもあり、まだまだご紹介できていない情報が数多く残っています。また、「自己肯定感を高められる機会」の一つとして紹介している『ボランティア』もまだまだ情報量が不足しており、かつその切り口はボランティア以外にも複数あります。そのため、より地域の自治体・支援組織と連携しながら、ご紹介できる情報の量や種類を増やしていければと考えています。
ひきこもりの方々が前に一歩踏み出そうとしたとき、より多くの選択肢につながれる。
そして、それらの選択肢を通じ、ひとりひとりが自分なりのゴールに近付いていける。
そのような状況を作っていければと思っています。

活動報告

ひきプラ(ひきこもりプラットフォーム)は、ひきこもり当事者の方々が自分に合った居場所やボランティアなどの機会を探せるサイトです。
今回、さわやか福祉財団様からの助成金を活用させていただき、2022年3月17日にサイトをリニューアルすることができました。
▼リニューアルの詳細はこちらです。
https://speakerdeck.com/hikipla/information-on-renewal
これまでは、居場所の中でも「当事者会」の情報のみご紹介してきたのですが、今回のリニューアルにより「行政や支援団体主催の居場所」についてもご紹介できるようになりました。
昨今、ひきこもりに関する支援の在り方が議論される中で、少しずつ居場所の必要性が明らかになってきています。そのような中、当事者会だけでなく、支援団体主催の居場所についても、情報を一つにまとめ、必要とされている方が必要なタイミングでリーチできる状況をつくることは重要だと考えていました。
そのため、今回リニューアルを行ったのですが、リニューアル後の約1ヶ月間で、8件の団体から新たにご登録をいただいております。
引き続き、より多くの居場所をご紹介できるよう、ご掲載いただける団体を増やしていければと考えております。

今後の展開

ぜひ多くの方に「ひきプラ」の活動を知っていただけると嬉しいです。
そして、お近くに以下のような方々がいらっしゃいましたら、ぜひサイト(https://hikipla.com)をご案内いただけましたら幸いです。
◯ひきこもりの当事者・経験者の方々
◯ひきこもりの当事者・経験者のための居場所を主催されている方々
◯ひきこもりの当事者・経験者へボランティアなどの機会をご提供いただける方々

全国にはさまざまな居場所があり、想いを持った方々によって運営されています。
けれど、「情報が見つからない」「見つかったとしても情報が古くて今もやっているか分からない」「最新の情報が載っていたとしても、参加方法が分からない」といった問題から、なかなか当事者の方々へその情報が届いていない現状があります。
また、ひきこもり支援の多くはこれまで「就労」がメインでした。一方で、長期間ひきこもっていた方にとって、いきなり就労を目指すことのハードルは高く、まずは徐々に自己肯定感を養えるような機会が必要です。けれど、そうした機会は非常に限られている現状もあります。
そのため、安心して過ごせる居場所、そして自己肯定感を徐々に養えるようなボランティアといった機会をご紹介できればと思い、2019年にひきプラの活動をスタートさせました。

前に踏み出したいと思ったとき、たくさんの選択肢がある。
そういった選択肢を通じ、ひとりひとりが自分なりのゴールに近付いていける状況を作っていければと思っています。

添付資料