「地域助け合い基金」助成先報告

 ほっと・すてーしょん

北海道帯広市
居場所生活支援配食・会食

助成額

50,000円2021/08/05

助成⾦の活⽤内容

○地域の居場所づくり
現在、コロナ禍により地域活動がほとんど休止している。しかし一人暮らしの高齢者が多い地域では「数か月人と会話をしていない」という人が多く、孤独死もあり不安は広がっている。
従前のように公民館等でのサロン活動はできないが、公民館前でコーヒースタンドを開き、ベンチを設置して地域の居場所を作る。地域住民(高齢者や子ども)や短大学生にも店員として活躍してもらう。
また夏休み冬休みには小学生の自由研究を学生が手伝うイベントも検討している。

活動報告

3つの活動を実施しました。
〇優しさに包まれる料理店
市内のレストランに協力いただき、この企画で一日貸し切って高齢者が活躍できる場をつくりました。
「注文をまちがえる料理店」を参考にしたものですが、当企画の当事者は認知症の人ばかりではありません。車いすの人、施設入居者、耳の聞こえない人、心の病気を持った人など、4名の当事者に活躍してもらい、そのサポートには介護を学ぶ短大生にお願いしました。お客さんは事前予約+飛び込みで14組35名の来店がありました。
当事者達は普段家に閉じこもって「何日も誰とも話していない」という人で、最初は声も表情も乏しかったのですが、接客を通じてどんどん元気になっていました。耳の聞こえない人も筆談で会話ができて、嬉しそうにしていました。サポート役の学生は「介護」だけではなく「福祉とは何か」を知る機会になったようです。また来店客へのアンケートでは「おばあちゃんたちの優しさに元気づけられた」等の声がありました。
当事者からも参加者からも「また参加したい」と声が多く、来店した成年後見支援センター職員からは「次回は就労に繋がらない若年層も当事者として参加させたい」との要望があり、今後に繋がる活動になりそうです。

〇体操教室
市内の福祉センターに体操講師を呼んで、地域の高齢者の運動の場をつくりました。
市街地に行けば高齢者のサークルはありますが、バスに乗れない高齢者は行くことができません。そこで数人と話し合い体操教室をつくりました。緊急常事態宣言で公共施設が使えず開催できないこともありましたが、月に2回のペースで地域の人が顔を合わせて体操する、心も体も健康になれる機会をつくることができました。

〇フードドライブへの協力
有志によるフードドライブプロジェクトに参加しました。
このプロジェクトでは飲食店、食品卸業者、スーパーから譲り受けた食品を、子育て世帯、児童養護施設、シェルター、ひとり暮らし高齢者宅、などに配布するものです。当団体では子育て世帯、ひとり暮らし高齢者世帯への配布をしたり、活動を広めるために民生委員児童委員協議会と繋ぐなどの協力をしました。

※助成申請時に予定していたコーヒーカウンターはコロナ禍の状況を考慮し断念しました。

今後の展開

コロナ禍に限らず、社会や人と関わる喜びを繋ぐ活動を今後もしていきます。

※別ファイルの報告写真をHP公開等で使用する場合は、事前にご連絡ください。

添付資料