「地域助け合い基金」助成先報告

 共育ステーション 地球の家

千葉県松戸市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

130,000円2021/10/07

助成⾦の活⽤内容

当団体が毎年実施している『つながるサロン』(不登校家族向け交流会)と、『不登校家族向けお泊り交流会』の活動に対する助成金に応募します。
【1】不登校家族向けの交流会『つながるサロン』を2か所で年間7回開催します。千葉県松戸市で1回(12/23(木))、東京都葛飾区で2回(9/23(木・祝)・2/11(金・祝))開催します。近年、不登校の低年齢化が話題となっていますが、幼稚園児の不登園や、小学生の不登校の増加を肌で感じています。小学生の場合、発生率が約200人に1人となり、学区内で同じ立場の仲間と出逢うことが難しく、不登校家族が出逢い、交流を重ねる場を提供します。
【2】『不登校家族向けのお泊り交流会』を2021年11月27日~28日に開催します。日頃、学校外で過ごしている子どもとその保護者が、食事、社会科見学、宿泊体験を通じて、より交流を深め、孤独感を払しょくすることが目的です。夜は、保護者向けの交流会と子ども向けの交流会をそれぞれも設け、保護者と子どもが悩みや不安を外に発散できる場を提供します。
【地域とのつながり方】コロナ禍のために、不登校・ホームエデュケーションの家庭は確実に増えています。その子どもたちや保護者同士の交流の場は、孤立をなくし、悩みを解決に向けていくためにとても大切です。自団体のみではなく、長年活動をされている「居場所」「親の会」「フリースクール」とも連携し、参加者が必要な情報・繋がり・支援を得られるように、地域のネットワークも強化していきます。

活動報告

11月27日~28日に「茨城お泊り交流会」を催行しました。参加人数は、大人子ども合計10名でした。1日目は、アクアワールド茨城県大洗水族館にて秋や茨城県をテーマにしたクイズ大会を行い、その後はサメやマンボウ、イルカショーの見学を楽しみました。宿泊先のホテルでは、夕食後にクイズ大会の表彰式を行い、その後子どもたちは保育スタッフと遊び、保護者の方とはゆっくりとお話できる交流会を開催しました。2日目は、国営ひたち海浜公園に行きました。アスレチックをみんなでめいっぱい楽しみ、その後は大型遊具で遊んだり、遊園地のアトラクションに乗ったり、サイクリングしたりと思い思いの時間を楽しみました。不登校・ホームエデュケーションの家庭では、親子の時間が一般家庭よりも長くなりますが、家族以外のお友達家族との1泊2日の時間、体を思い切り動かしたり、仲良く遊んだりできた充実した時間となりました。保護者の方からは「2日間楽しかったです。子どもにも私にも安心の場所があることが有難いです。」というご感想をいただきました。
もうひとつの活動として、不登校・ホームエデュケーションの家族おしゃべり交流会「つながるサロン」を合計3回、開催することができました。11月23日には、松戸市に古くからある不登校支援の団体である子どもの居場所「ひだまり」さんと「不登校進路相談&おしゃべり交流会」を共同開催し、「ひだまり」さんを居場所として育った中学生、高校生、社会人の不登校を経験したご本人の経験談も聞くことができました。12月23日には、「ゆるっと♪不登校親の会」さんと交流会を共同開催しました。前半は不登校やホームエデュケーションに関するQ&Aタイム、後半はグループに分かれての少人数でのおしゃべりタイムを設けました。Q&Aタイムでは、学校の先生とのやりとりやPTAの関わり方、我が子の不登校の受け入れ方、おうちでの過ごし方などの質問がでました。2月11日には、「子どものデジタルゲームにどう向き合うか?」をテーマにおしゃべり交流会を開催しました。当初、葛飾区の会場での開催を予定しておりましたが、コロナ蔓延の状況を受け、オンラインに変更して開催しました。前半はトークゲストにゲームリレーションシップコーチの齋藤麻子さんをお迎えしし、後半はグループに分かれておしゃべり交流を行いました。参加者は関東圏の他にも、兵庫、京都、大阪、岐阜、北海道、静岡など様々な地域から参加者が集まりました。参加者の方からは「ゲームについての付き合い方、親の視点を聞きたかったので、新しい視点を得ることができてよかった」「他の方の悩みを共有できてよかった」「似た境遇の人の話がきけてよかった」等の感想をいただきました。

今後の展開

千葉県松戸市にて2013年から「共育ステーション 地球の家」として教育活動・不登校支援活動をはじめて9年目となります。HSC(人一倍敏感な子)や、発達凸凹の子、発達グレーゾーンの子、大きな集団が苦手な子、大人からの強い指示や命令が苦手な子、自分の気持ちや自分のタイミングを大切にしたい子など、既存の学校システムに合わない子どもたちとそのご家族が集まり、楽しく活動・交流しています。「子どもたちには、安心できる場所・自分らしく居られる場所で、自分のペースで活動・交流し、少しずつ自分軸を育てていき、やがて、自分のタイミングで、世の中に羽ばたいていってほしい」という想いで活動しています。これまでの活動を通して、少しずつ地域の方々に団体名や活動内容を知っていただいたり、他団体との共同開催などでご縁を広げたりしてきましたが、今後も、学校が合わずに居場所を見つけられない子どもやそのご家族に必要な情報が届くよう活動を継続していきたいと思います。 今後の目標は、運営資金に悩まずに活動を継続していくことができること、ボランティアスタッフさんの確保、自分たちの活動拠点場所を持つことです。特に、活動拠点を持つことが出来たら、さらに充実した教育活動・不登校支援活動ができますので、何か情報がありましたら、ぜひ教えていただけたらと思います。

添付資料