「地域助け合い基金」助成先報告

 浅香地区安心・安全のまちづくりプロジェクト実行委員会

大阪府大阪市住吉区
居場所見守り

助成額

150,000円2021/10/14

助成⾦の活⽤内容

●浅香地区安心・安全のまちづくりプロジェクト運営会議の開催
相談拠点の開設に向けて、月1回プロジェクトメンバーで意見交換を行い、開設後には、プロジェクト全体の進捗管理を行う。

●総合相談拠点の先進事例を学ぶ」学習会の開催
「住民と専門職の協働による総合相談拠点」の立ち上げに向けて、既に取り組みを展開している北海道津別町の事例報告を基にプロジェクトメンバーで拠点の具体的な運営方法について議論する。

●住民と専門職の協働による総合相談拠点の開設(2022年4月予定)
月1~2回、定期的に総合相談拠点を開設し、場合によってはアウトリートを行うことにより、地域の困りごとを早い段階で察知し、拠点で情報を共有して問題の解決につなげる。

活動報告

浅香地区では、2020年7月に地域団体・住民組織・大阪市立大学(現大阪公立大学)野村恭代研究室からなる「浅香地区安心・安全のまちづくりプロジェクト実行委員会」を立ち上げ、地域拠点を中心に住民の困りごとを地域の力で解決する「支えあい」の仕組みとして、地域住民と専門職の協働による総合相談体制の整備を進めてきました。立ち上げ以来、毎月1回のプロジェクト会議を開催するとともに、2021年4月~7月にかけては地区内全戸を対象とするアンケート調査を実施し、地域課題の把握につとめてきました。調査の結果、地域におけるつながりが弱くなっており、社会的に孤立した住民も一定数存在することが明らかとなり、改めて「支え合い」の仕組みとして、地域住民と専門職の協働による総合相談拠点の必要性を確認しました。
この結果を踏まえ、当団体では新たな相談拠点の開設に向け、本助成金を活用し、2021年12月~2022年1月にかけて定期的なプロジェクト会議に加え、相談拠点の運営にかかわる地域住民の担い手の発掘・育成を目的とした勉強会を開催しました。2022年4月からは毎月第2土曜日と第4火曜日の午前10:00~12:00に数名の専門職と担い手が協働で総合相談拠点を開設し、担い手が地域で生活する中で気にかかっていることについて専門職と情報交換をしたり、協働で相談を聞くという取り組みを行っています。新たな相談拠点の開設から約半年が経ち、既存の総合相談拠点につながっていなかった地域住民からの相談が増加した他、担い手による閉じこもり傾向にある単身高齢者の発見から見守りや支援につながるといったケースが出始めています。

今後の展開

2022年4月から開設している総合相談拠点では、現在3名の担い手の方々に関わっていただいておりますが、今後さらに多くの地域住民が本拠点に関わることによって、地域に潜在する社会的孤立や生活課題が深刻化する前の予防的支援につながることが期待されます。今後は、新たな相談拠点を中心として、地域における「支え合い」の仕組みを構築し、安心・安全のまちづくりを進めていきたいと考えております。

添付資料