「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ぶどうの家わたぼうし

岡山県倉敷市 ウェブサイト
居場所生活支援移動支援配食・会食

助成額

150,000円2021/11/12

助成⾦の活⽤内容

「助け隊ありが隊」は、介護保険等の公的サービスでは受けられない様々な生活支援を「困ったときはお互いさま」の精神で、地域内に互助システムを構築し、いつまでも住み慣れた場所で、安心して自分らしい生活ができる地域を目指して活動中である。現在、具体的に依頼のある活動としては、草刈り、犬の散歩、掃除、移動支援等であり、依頼者は主に高齢者、活動者は高齢者や女性が多い。日頃から「ちょっとした助け」が必要な方は、災害時に支援が必要となる可能性が高く、日ごろからなじみの関係を作っておくことで、避難の際にも声掛けし合える関係性を築き、災害時に犠牲者ゼロになる地域づくりを目指したい。

活動報告

当団体で行っている助け合い活動「助け隊・ありが隊」では、草刈り・掃除等の依頼があった場合、草刈り機、脚立等の必要器具は、活動者個人の所有物を使用して活動を行っていました。しかし、地域内で支援の要望が増えており、備品がないことが原因で、活動出来ない状態がありました。今回助成して頂いた事で、活動に必要な備品を揃えることができ、活動依頼があった際、円滑に実施することができるようになりました。今までは男性や若い方にしか依頼できないような内容で、対応に時間を頂く場合もありましたが、女性や高齢者でも使用しやすい器具を購入できたことで、より多くの方に助け合い活動への参加をお願いできるようになりました。
【助け隊(ボランティア)の声】
・時々自分の家にある草刈り機を使って「助け隊」の活動をしていましたが、振動が手に響いて腱鞘炎になりそうで活動の継続をどうしようか悩んでいました。押し車式の草刈り機が購入できたということで、使ってみたら、草刈りが危なくなくでき、とても楽でした。これなら継続できそうだと思いました。(高齢男性・草刈り機使用)
・楽々で使うことが出来ました。普通の草刈り機はこわくて使えなかったけど、これなら安心して利用できます。また声をかけてもらえたらお手伝いできそうです。(女性・草刈り機使用)
・脚立に立って窓拭きするのは今まで怖くてできなかったけど、今回使わせてもらった脚立は安定していたので、窓ふきが楽に出来ました。一人で手伝うのは不安だけど、数人で一緒ならまた手伝ってもいいと思います。(女性・脚立使用)
・思ったよりよくゴミを吸いました。外でも使えたので、きれいにできたと思います。依頼者に喜んでもらえたのがうれしかったです。(女性・掃除機使用)

今後の展開

当団体の活動拠点である、倉敷市真備地区は、平成30年西日本豪雨災害の際、浸水被害のあった地域です。この被災の経験を通じて私達は、「避難スイッチ」を入れるために必要なのは、隣近所の声掛けであり、日頃からの地域内の繋がりがとても大切であるということを実感しています。「助け隊ありが隊」隊員の中で、「助けてほしい」と依頼される方の多くは、避難が必要となった時に、声を掛けたり、少しの手助けが必要な方です。この助け合い活動を通じて、日頃から地域内の緩やかな繋がり、気に掛け合う関係性を作っておき、いざと言う時に逃げ遅れゼロの地区になるような地域づくりに貢献できればと思い、日々の活動を続けています。

添付資料