「地域助け合い基金」助成先報告

 こども支援団体みんなのおうえん団

群馬県富岡市
居場所見守り配食・会食

助成額

142,000円2021/11/15

助成⾦の活⽤内容

富岡市内の高校生には、勉強するための場所や塾が僅かしかありません。自主勉強する場がなく、市内の図書館などはすぐに勉強の席として埋まってしまい、居場所を求めて電車賃をかけ遠方まで出かけなくてはならない状況にあります。
また高校生対応の塾は少なく、しかも月謝が高額のため恵まれた子たちしか通えません。コロナの影響で学校に通えなかった生徒は、塾に通い自主勉強する場がある子達とは、受験においてても不条理な格差が生じてしまっています。
コロナ禍においては大学生のバイトが減少し、大学生活の維持が難しいという現状もあり、大学生にも資金面でバックアップしたいと考えました。そのために指導してくれる人として大学生を募り、大学生には、きちんとした学びを提供して貰える様有償とし、しっかりと責任を持って、高校生の学力向上を目指して準備し関わってもらいます。そのための居場所として、市内の公民館と連携し、地域の大人達は地域の高校生たちが学びやすいよう、そして大学生が教えやすいように、学びの場を整え、その活動を支えて行きたいと思っています。午前中学生ボランティアとして小中学生の勉強を見てくれた高校生、及び学びたい高校生を対象に、午後は高校生のための学習会を開催して行きたいと思います。

活動報告

私達が活動している富岡市には高校生を対象とした塾がほぼありません。
また、自習するための自習室もないため、ほとんどの高校生が自宅での学習を強いられている状態です。
隣に高崎市が位置し、そこであれば大手の塾や予備校があるため、富岡市の高校生が塾に行く場合高崎に出向くことが多いですが、交通費や塾にかかる費用は高額であり、一部の恵まれた学生しか行けません。
以上から富岡市の高校生は、学校外で、誰かから教えてもらうこと、また分からない問題や質問がある際にすぐに聞けるような人がいない中での自習をせざるを得ません。
これが原因となり、私達の地域の高校生は、他の市に比べ教育格差が広がってしまう事は勿論、大学に関してや、入試に関する情報格差が広がりつつあります。
またコロナの感染拡大はこども達に大きな影を落とすこととなりました。
私たちの学習会も何度も中止の決断を余儀なくされました。
それでも開催の日を心待ちにし、笑顔で戻って来てくれたこども達の姿には学生ボランティア、スタッフ一同大いに励まされ力をもらい、皆で協力仕合、試案しながら乗り越えてきた日々となりました。
私達、「みんなのおうえん団」は子ども達が生まれ育った環境で将来の夢を閉ざすことがないように、という熱い思いを持った、地元の医学部や教育学部に通う大学生達を中心に、大人スタッフとが一丸となり、子ども達に勉強を教えています。富岡の高校生には、「ただ塾」という名前で学習会を開き、勉強面分からないところの質問対応等のサポートの他に、進路相談や面接対策、小論文対策、自己推薦書の添削等幅広く、手厚い支援を行いました。
参加してくれた高校生は、横浜国立大学、同志社大学、群馬大学、青山学院大学等から合格をいただき、
高崎市を始めとする富岡市との教育格差や情報格差に一部貢献できたと思います。
しかし、月一回二時間と、回数や時間が足らず、行き届かなかった部分もあったことが課題として上がります。教える側の大学生も多忙の中時間を見つけてただ塾に参加しているため学生の人数が足りなかったり
場所の確保が難しいため、月一回2時間が限界でした。そのような状況の中で、月二回三時間にしようと学生内から声が上がり、それに伴って企画運営を学生中心で行い、それが今月から実現します。

この活動にあたり、資金を提供して下さったさわやか財団の皆様、寄付をいただきました皆様、そしてこの活動を応援してくださっている地域の皆様、多くの方の協力をいただきました。
さらに地域の高校生の支援を行うことで、子ども達が夢を叶えるための努力が出来るようにサポートできるよう、みんなのおうえん団一同邁進して参ります。

今後の展開

みんなのおうえん団は各々が、生まれ育った環境で子ども達の将来が閉ざされることないように、自分たちが学習支援を行うことによって子ども達の夢を広げ、それを叶えるためのサポートをしたいと強い思いをもって活動しています。
しかしながら未だに私達の活動が行き届かず、悩む子ども達が多くいることが現状です。
そのような子ども達の支援は当団体のみで行うことは出来ません。
行政、活動を支援してくださる企業様、そしてこの活動を応援し、ご協力くださる皆様の力を合わせることで初めて子ども達の背中を押すことが出来ると思います。
そのためにはみんなのおうえん団は、皆様によりこの活動を知っていただくための広報活動や、新たに多くの子ども達の力になれるよう企画運営をし、地域の皆様全員で子ども達を支えるシステムを作れるよう邁進したいと考えています。

添付資料