「地域助け合い基金」助成先報告

 音楽療法ユニット「ベルシューズ」

京都府久御山町
居場所見守りその他

助成額

110,000円2021/12/06

助成⾦の活⽤内容

さまざまな世代が、音楽を通してコミュニティを持ち、地域のつながりを深めていく活動を広げたく、2009年に発足させた団体で、音楽療法のマインドを活用し、人々の心と身体の健康、助け合いの心、地域コミュニティ、場内参加型ストレッチや歌、高齢者の血流促進、嚥下予防、あたたかな空間作りの構築につとめてまいりましたが、、コロナ禍で活動が出来にくくなり、新しく、地域スーパー屋外でのウェルカム演奏や、広い空間「ゆうホール交流ホール」での音楽セッション、行政所有「ホットハウスちえさん」での少人数対応の地域コミュニティ活動が決定しており、さらに場所を広げて定期的に活動予定です。

活動報告

〈どのような活動をしてきたのか〉
さわやか福祉財団様からの助成金をキーボード・マイク購入や集客フライヤー、チケット、チラシ費用に使わせて頂きました。
・「コロナ禍を乗り越えて 地域音楽コミュニティ」というタイトルで、助け合い、福祉の心をテーマに、主にシニア・プラチナ世代の人達への心身の健康と孤独者をなくす事を目指し、大小さまざまな会場をお借りしての音楽セッション、コンサート、地域の人達への見学や参加自由な練習会等、色々な活動が出来ました。
・具体的には、今までレンタルに頼っていたキーボードやマイクを購入出来た事で、ピアノやマイクが会場に備え付けていない小さな会場や民家で数回、レンタル費用をかけずに持ち込める様になり、地域の人々の見学や参加自由の歌の練習会等、定員10名以内の少人数対応セッションの活動がしやすくなりました。
同様に介護施設での音楽療法セッションでも、マイク等を持参し、難聴気味の高齢者の方々に「歌も話も聞き取り易くなりました」と言って頂けました。
・100名収容の大会場では、参加者40~50名のコンサート形式のセッションを2回行うことが出来ました。こちらには、備え付けピアノやマイクは有りましたが、キーボード等も持参し、ピアノとキーボードのアンサンブルにより、より充実した多彩な音楽を楽しんで頂くことが出来、喜んで貰えたかと思います。
キーボードは色々な音色が出るので、音楽的に豊かな表現が可能になりました。
・大会場での音楽療法コンサートでは、シニア参加者から「コロナ禍で家に籠もりがちだったけれど、外出出来てよかった」「ピアノや歌に元気を貰えた」「声を出したり、身体を動かしたり、すっきりした」等喜びの声が寄せられました。障害者の方も来て下さり「また来たい」との感想を頂けました。

〈進めるうえで、どんな課題があったか〉
半導体不足のあおりを受け、キーボード入荷待ちになり6月にようやく手に入れることが出来ました。
また、自主活動としての音楽セッションは、どのように地域の人達に周知して、参加して頂けるのかが課題で悩みましたが、行政所有会場のカウンター(2~4ヶ所)や、町役場、地域スーパマーケット等に、自分たちで作成したチラシや入場券を置かせて頂くお願いをして回り、承諾を頂くことが出来ました。
また、シニア・プラチナ世代の人達が活動されている他団体にも、お知らせさせて頂き、多数応援参加頂けました。今までからのコンスタントな活動(コロナ禍で停滞気味になったことも有りましたが)とあわせて、地域行政の福祉をテーマとしたイベントや会議にも出席する事で、町役場や他団体との繋がりも出来、私達の活動においても、様々な協力を得られるようになりました。

今後の展開

今は努力しないと絆を保持する事が大変な時代。・・それは努力しないと孤立者を1人作ってしまうと言う裏返しという危惧があると思います。
地域の人達に一生懸命お声を掛け、私達の音楽療法セッションに集まって頂き、身近な人や、長く会えなかった人とのコミュニティや助け合いに活用して頂きたいと願っております。
歌やピアノをメインに、子供の頃に聴いたり歌った曲、学生時代に流行った曲等、懐かしい思い出がいっぱいの曲を参加して下さった方と歌ったり、聴いたり、歌の場面を想像したり、ご一緒に昔を思い出してみたり、地域の皆様との笑顔と心のふれあいを大切に活動してゆきたいと思っております。
プロモーション動画やポスター等で「音楽療法ユニット・ベルシューズ」の活動を人々にアピールしたり、コンサートや音楽療法セッション等に足を運んで貰えるような地域に根ざした団体にしてゆきたいです。
(手作りのプロモーション動画は2022年12月~2023年3月末まで、京都久御山町社協から配信をして頂いております。約3分45秒。)
現在、シニア・プラチナ世代の人々を中心に研究を積んでおりますが、幅広い年齢(子供たちも…)へのセッションも希望や個性を考えながら活動を広げてゆきたいと思います。
地域との繋がりが強まるにつれ、従来の自発的な活動に加えて、「音楽療法のマインドを生かした歌声サロンをやってほしい」との声も頂き、地域の方々の要望に応えるべく、チャレンジしていきたいと思います。
これからも感謝の気持ちと福祉貢献を忘れず、自らにもエールを送る意味も込め、経験を積んでゆきたいです。
今までも私達の活動を応援して下さった方々に感謝し、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

添付資料