「地域助け合い基金」助成先報告

 津内町一丁目壮年地域支え合い推進委員会

福井県敦賀市
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

150,000円2022/01/14

助成⾦の活⽤内容

津内町1丁目壮年会支え合い活動が目指している「元気な高齢者・介護や支援が必要な高齢者がどんな状態であっても、住み慣れた地域や家庭で自分らしい暮らしを続ける事ができる」ことの手助け(生活支援)として、一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯を対象に、下記のような活動を計画しています。
・子ども食堂と連携したお弁当の提供
・粗大ごみの回収、運搬
・対象者宅や空き家等の草むしり
・除雪
※壮年会の定例行事とは別に、年度毎に活動を計画して実施したいと思います。
※担い手である壮年会会員の多くが、生活支援も実施可能と考えているため、今後、高齢者に対してニーズ調査も実施しながら、新たな活動を増やしていく予定です。

活動報告

最初、敦賀市役所長寿健康課さんの支え合いを考える会に参加させて頂き、さらにさわやか福祉財団の髙橋先生のお話に感銘を受け、壮年会で何かできないかと考えました。
そこへ、町内の方から、近所の空き家に草がすごく生えていて困っているとの声が聞こえてきて、そこの草むしり、草刈りから始まり、次にそれまで資源回収を行っていたのですが、その延長で資源回収を行った後、高齢者の一人暮らしや夫婦のみの世帯を対象に粗大ゴミの回収、清掃センターへの運搬を行ってはどうかと考えました。町内の民生委員と相談して、困っている所をしぼってアンケートや訪問をして回収先を決め、行いました。この支え合い活動も改めて大げさに考えるのではなく、ちょっとしたキッカケや、やってきたことの延長上で十αで出来ることを考えてやっていけはいいのではないかと改めて思いました。

壮年会と言っても、平均65歳以上で、老人会に行ってもおかしくない年齢です。皆元気で、この活動 (草むしり・粗大ゴミ回収)もイヤイヤするのではなく、率先して効率よく動いて頂けます。そこで、双方(受け手側・担い手側)が気持ちよく思って頂ける、それがこの支え合い活動の目的だと思います。
又、この活動に対して、地区の社会福祉協議会等から表彰も受けました。さらにこの活動を新聞風にして町内の方に知って頂こう、そして最終的にはみんなで助け合えればいいなぁと思い発行した物に対しても、敦賀市民憲章推進会議が募集していた広報紙コンクールにおいて優秀賞をいただきました。
その後、受け手側からも差し入れや寄付金等もいただけるようになりました。区からも補助金を頂ける様になりました。この様な事からだんだん皆様にこの活動が認めて頂けているのかなあと思いました。

今まで困っていてもどうしようも出来なかった、又、業者に頼もうかと思っていた高齢者の方々が、今では気軽に声をかけ合える様になってきました。
今後、老々介護が増える中、高齢者ご自身が元気になる様に、地域で集まるサロン等に参加して頂ける様にもしていきたいと思います。

この活動の中で高齢者お1人お1人のお宅を訪問し、お話を聞く中で多くの依頼の声が挙がってきました。「助けてほしい」、「お願いしたい」という声はなかなか出しづらいのではないかと感じました。やはり人と人がつながり、声をかけあい、話をし合うことで互いに支え合えるのではないかと思います。
又、活動を続ける中で、壮年会有志のみんなからも、できる範囲でカになれる事はやるよ、という言葉が聞かれたこと、また、回収等を利用した高齢者からも、「感動した」、「自分ではできないから助かった」、「ありがとう」などといった声をたくさんいただけたことで活動をしている自分たちもすがすがしい気持ち、嬉しい気持ち、あたたかい気持ちになれたことが強く印象として残っています。自分ができることを行い、相手がいい気持ちになってくれる、これがありがたいし目指していた支え合いの形のひとつではないかと思っています。目の前にあるきっかけを活用し、まずは行動してみること!これが大事だとも感じています。

今後の展開

地域の理解や協力を少しずつ得ながら、活動を継続していきたいと思っています。
コロナ禍だからこそできたこと、いいきっかけになったと感じることも多く、自分たち、気持ち次第でどんなことにもチャレンジできるのではないかと思います。
その上で大事なことは、つながりをつくりながら、持ちながら様々な声を聞き、できる形を考えていくことかと思っています。お互いのできることを発揮させながらできることをみんなでやっていきましょう!

自分たちの活動とは別で地域で集まるサロン等もあり、それらを自分たちも良く知り、既存の他の活動とも連動しながら、互いに活性化していけるよう地域を盛り上げていきたいと思います!

添付資料