「地域助け合い基金」助成先報告

 ひみつきち

神奈川県横浜市港北区
居場所その他

助成額

100,000円2022/01/13

助成⾦の活⽤内容

2016年より毎年開催しているダンスやうた、音楽を通じて老若男女、障害の有無に関わらず誰でも参加でき、交流を楽しむイベント「はまカラホリデー」の再開に利用したい。現在の状況から会場参加人数の制限や、移動、持病などで参加できない方へ向けてオンラインの無料配信を行い、パブリックビューイングの様に、施設などからも視聴でき、団体のテーマである「みんなちがって、みんなおもしろい!」を実現したい。
会場に来ることができなかった医療的ケアを必要とした遠方の方にも、参加してもらい楽しんでいただきたいです。

活動報告

今回、コロナ禍での開催にあたり、このような人が集う場のイベントには正直、苦言もありました。しかし、初のYouTube配信に挑戦することで開催が可能となり、これまでにはなかなか知り合えなかった多くの方との交流を実現できたと確信しています。様々な理由で自宅から外出できない方々、海外に住む方にも観ていただけました。
アーカイブで配信も継続していますので今後視聴していただける方は増えていくと思われます。
はまカラに出演していただく方々は横浜地元で活動するチームが中心となります。今回は地域の学校に通う小学生、ダウン症のお子さんたちのダンスチーム、障害者福祉事業所のスタッフとメンバー、おやじーづ、ママさん親子チーム、ダンサーを目指す高校生チーム、インストラクターやダンスのプロでもあるパフォーマンスチーム、そしてお手玉を広める活動されている保育士さんたちなど出演していただきました。皆、生活の場は様々であり、パフォーマンスもダンスだけでなく歌やお手玉と多岐にわたりますが、最後は参加者全員で一つの曲に合わせて振りを覚えて踊ります。
ボランティアの方々も様々で、皆地域で活躍する理学療法士さん、学生さん、保育士さんなど。はまカラは従来ですと音楽や歌に合わせて自由に会場内を移動できステージにもどうぞ上がってくださいとしています。マイクをとって突然話される方もいらっしゃいます。もちろん今回はコロナ禍での開催でしたのでそれは控えていただきましたが、そのようなハプニングもはまカラのお楽しみ、旨味みにしております。
このようなイベントを今回、コロナ禍で開催できましたのも、YouTube配信を兼ねての開催が実現できたためです。助成金を利用させていただいたおかげで機材の準備や専門的な知識技術をもった協力者にお任せすることができました。非常に画期的なイベント開催であったかと思います。このような福祉関係のイベントは閉鎖的になりがちですが、その場にとどまらず外へ発信するという大きな飛躍をすることが可能になりました。

今後の展開

はまカラは新型コロナのため、2年延期になっておりました。そして今年、コロナ蔓延禍、おさまらない状況の中、実施決断に至るまでかなり慎重に検討しました。その間、はまカラの再開を希望する声が多方面からいただきました。私たちがしたいことは「老若男女、障がいの有無に関わらず、楽しむ時間を作る」それを実現するために何ができるか、主催ひみつきちの活動目的の原点とする、障がいの有無に関わらず人と人とがつながる、知らなかったことを知る「みんなちがってみんないい」を体感、体現していく場作りを実現するためにアイデアを出し合い工夫調整を図りました。
私たちひみつきちは子育てをする母たちの集まりです。子ども達が障がいの有無を理由に生活の場も教育の場も保育の場も分けられてしまう社会の在り方に疑問を抱き、インクルーシブな共生社会を求め結成されました。勉強会やイベント開催を重ねていくうちに、社会にはいろんな(カラフルな)人たちがいて、それが当たり前のことであり、そのことを普段の生活で知り合えないことが問題であり、互いに知ることを世の中に広げていきたいという思いが強くなりました。「多様性を認め合う」「インクルーシブな教育、社会」とどこでも耳にしますが、まずは知ることから始める、そのきっかけ作りをしたい。そんな時に川崎で行われていた音楽やダンスを通じて心も体も解放し、みんなで楽しんじゃおう!というダンスイベント「ちょいワルナイト」に出会いました。主催ソーシャルワーカーズの活動に感銘し、横浜での開催を試み、それから毎年恒例となるイベントになりました。分断がはびこる世の中で知らなかった人や物事と出会い、感覚が刺激され、何かを意識する、繋がっていく場を作る、このはまカラを今後も続けていきたいと考えています。

添付資料