「地域助け合い基金」助成先報告
It's me Ichikawa
千葉県市川市 ウェブサイト助成額
150,000円(2022/04/21)助成⾦の活⽤内容
月1回の居場所に加えオンライン交流会の実施等により、これまで既存の支援につながりにくかった方に居場所を提供することでつながりを持ち、既存の地域のセーフティネットや福祉につながっていき、多様性社会推進課の後援事業として地域福祉の活性化を目指します。
情報発信、啓発・研修活動の実施を令和4年度は年2回以上の実施、以下2点の取り組みを展開していきます。
1,居場所づくり
(定例コミュニティスペースの開催、当事者によるイベント企画、当事者と福祉・医療・教育関係者との交流会の企画)
2、包括的社会の実現
(LGBTs、発達障害などの潜在化している対象者への働きかけをするため、SNSを主に、公共施設、病院、障がい者施設等へのチラシ、研修講演等の実施)
活動報告
私たちは千葉県市川市に基盤を置き、セクシュアルマイノリティ×発達障害のダブルマイノリティの方を対象をした生きづらい方に向けた居場所運営をリアル居場所・オンライン居場所を毎月交互に行いました。助成金をいただく前の年度は市川市男女共同参画センター後援のもと毎月第三土曜日に市川市男女参画センターにて定例居場所を開催しておりました。
助成金による資金により、zoomを契約してのオンライン居場所の開催、調理室を借りてのお食事会を開催することが出来ました。
そもそもの私たちの活動は、制度の狭間にいる生きづらさを抱えている方々が誰も孤立することのない包括的社会の実現の一環としての居場所事業ではありましたがそういった社会において孤立している方々に向けた、一人じゃないんだ、と思える居場所を提供できたように感じています。参加者もリピーターも徐々に増え、新規の方もいらっしゃり、定期的に居場所参加されていた方が自分の居場所を見つけ卒業していく、という姿も数名みられました。参加者からはぜひ今後も居場所を継続してほしい、2か月に一度の開催を楽しみにしている、という声も多く見受けられました。
私たちの居場所は入り口支援です。孤立しがちなマイノリティの方の集う場所として開催してきましたが、居場所に出向けるという時点ですでに既存の支援につながっている方(生活保護など)や何某かのインフォーマルな支援などに支えられ、自らアクセスする力のある方の参加が多かったです。外出もままならず、本当に社会的接点が希薄な方へのアプローチが難しく、外出しなくても参加ができるオンライン居場所の開催なども試みてきましたが、本当に支援が必要な方々へ届けられたかというと疑問が残ります。
助成金申請をしてから1年間の間に、広報活動も積極的に行い、当初は数名程度だった参加者も今は20名近い方にご参加いただいています。地域の福祉団体などにも積極的に広報活動を行い、支援団体から紹介いただき居場所につながった方、また、居場所から地域支援につながった方もみられ、地域密着型の居場所事業として地域への知名度や理解も徐々に得られているように感じます。そのようなつながりを作りながら入り口から出口へ、という支援につなげていける仕組みづくりも必要ではないかと感じています。
課題としては私たちは任意団体であり、スタッフも各々の仕事を持ちながら有志として参加してくれている中、継続的で定期的な居場所の開催、運営、人材の確保は課題として残っています。スタッフからは様々なアイディアやこんなことをやりたい!という声は上がりますが、現状それほどまでのリソースがない状態です。
今後も継続的に居場所を行うのであれば持続可能な目標設定および人材確保、地域との連携が求められると感じています。
今後の展開
誰も孤立することのない包括的社会の実現、を目標に居場所事業を開催してきました。当初はセクシュアルマイノリティ×発達障害のダブルマイノリティの方を対象としていましたが、今は間口を広く取り、様々な生きづらさを抱えている方が参加してくださり、人々の抱える生きづらさ、生き方は本当に多様であると実感しています。
誰もが自分らしくいられる居場所を目指して、セクシュアリティや障害の有無に関わらず生きづらさを共有できるような、そんな居場所を目指して活動していきたいと思っています。
居場所事業は日進月歩で日々私たちも模索しながら参加者さんにとって、地域にとって、よりよい居場所を今後も提供できたらと思っております。
今後の活動についてはwebサイトやTwitterでもお知らせしていきますので、お気軽に足を運んでいただけたらと思います。
Webサイト
https://itsmeichikawa.wixsite.com/itsme
Twitter
@Itsme_icihikawa