「地域助け合い基金」助成先報告

 立川ふじみ子育て支援ネットワーク

東京都立川市 ウェブサイト
居場所配食・会食

助成額

150,000円2022/06/24

助成⾦の活⽤内容

・居場所参加者への弁当配布(3月開催時子ども0円で食事提供)を再度行いたい。貧困家庭および両親と共働きによる孤食を補い、みんなでたのしくご飯を食べる時間を定期的に設ける取り組みを行いたい。
・現在は居場所にかかる経費(ドリンク、子どもの遊びに使う文房具、おもちゃ、学習支援教材)は有志の自腹のため、助成金により子どもたちに充実した居場所の提供を行いたい。当団体は子どもだけの居場所ではなく、「多世代型拠点」のため、地域の人がそれぞれに持つ得意ごとや強みを子どもたちに教えたり、披露したりすることで、参加者の自己肯定感の醸成ならびに、地域の多世代が互いに支え合って暮らす実感を持てる場を作りたい。そのために、地域の方の「やってみたい」を叶える費用として、助成金を充てさせていただき、居場所の中で教室やイベントを行いたい。
・参加者の安心安全のためボランティア保険に加入する経費とさせていただきたい。

活動報告

当団体では隔週日曜日に地域の公民館を借りて多世代交流の拠点となる居場所作りをしています。
メンバーは地域の有志で、平日勤務者が中心です。

この助成金を頂いたことで、地域のたくさんの方を招いて夏祭りや春祭りを大々的に催すことができ、それぞれ100名以上の方にお越しいただきました。
団体存在やの普段の活動を認知していただく重要な機会になりました。
開催にあたり、地域の人の「こんなことしてみたい!」という声をSNS等で募り、集まってくれた方が韓国屋台やカレー作りを企画してくれたり、パン教室を開催してくれたり、中学生による駄菓子屋さん、おもちゃ作りなど行いました。
主催者は場を用意するのみで、その場を地域の方みなさんが彩ってくれました。

私がこの団体を立ち上げたモットーは「みんなのおうち」という居場所の名前の通り、特定の誰かのための居場所づくりではなく、誰もが自分の居場所だと思える場所を作りそれがやがて地域に広がっていく活動をすることでした。
このお祭りや日頃の活動を通し、世代やそれぞれが抱える困難にいい意味で着目せず、「おたがいさま」の思いを持って、自然体で過ごせる場づくりの第一歩が踏み出せたのではないかと思います。

しかし、このイベントを開催した2022年夏も2023年春もコロナ禍で、日本は異様な空気に包まれていたと思います。「人は距離をとること」を推奨され、地域の絆づくりとは対極のような月日でした。
イベント開催においても、運営者・参加者の感染症流行下における共通認識や相互理解を図りながら、絆づくりを止めない地域であり続けることに大変苦労しました。苦労はありましたが、メンバー間では話し合いをし、互いの思いを理解しながら活動を進められたことに大変感謝しています。

この一年積み重ねてきた活動を経て、地域でばったり会った方に「今度はいつやるの?子どもたちが楽しみにしている!」と声を掛けていただいたり、「知り合いの〇〇さんが××を地域の人に教えてみたいっ言ってたけど、みんなのおうちでできるかな?」とご相談いただいたり、他団体の方から「ノウハウを教えてほしい」とお声がけいただいたり、少しずつ根付いてきたことを実感しています。

冒頭で述べた通り、私どものメンバーは平日はそれぞれの仕事がある方が中心です。だからこそ見える景色や課題を大切にしながら、これからも無理なく楽しく、地域の片隅に根付く活動を続けていきたいと思います。

この度はご支援いただきありがとうございました。

今後の展開

現在は地域の公民館を隔週日曜日にお借りして行うスタイルですが、先着順の予約制のため1カ月以上予約が取れないこともあります。
「居場所」=いつでもそこに行けばある場所であるためには、できれば定期的に開催させていただけるテナント等をお借りしたいと思っています。また、今年度はさわやか財団さまからの助成金で活動を行うことができましたが、今後継続していくためには、安定した財源が必要となります。
できれば地域の一員として、私たちの活動が地域の企業さまの活動を支援するような形でお互いにメリットがある形で、財源の確保をしていきたいと考えています。私どもの団体が持つSNSや公式LINEは、地域の子育て世代を中心に多数のフォローを頂いています。そういった世代に向け、サービスや商材の紹介をしたい企業さまとご縁をいただき、活動の継続となる財源を確保したいと考えております。

添付資料