「地域助け合い基金」助成先報告

【個人】 田中 直子

埼玉県飯能市
居場所生活支援

助成額

148,000円2022/06/27

助成⾦の活⽤内容

コロナ禍により数年、妊娠期の母親学級を始め、立ち合い出産、面会の制限、里帰りが出来ない、サポートが頼めない、子育て支援センターの時間制限等、産前産後の女性の孤立化を心配していました。特に、妊娠中から出産後4か月頃までは、育児も孤立しやすく、母親の心身の負担が大きい時期です。少しでもマタニティブルー、産後うつの予防をはかるため、助産師に気軽に育児相談ができる場として「妊婦さん&産後ママサロン」を立ち上げました。今後も、市内で妊娠中~出産後1年前後の中で仲間作りを兼ねた、親子講座を開催することで地域の中での顔見知りを増やし、子育ての共有ができる仲間と自治会への参加を勧めてまいります。飯能市には、子どもから大人、年配の方へと繋がる事が出来る大きなお祭りがありますので、地域の案内役として活動していきたいと思っています。今後も、コロナ禍を考慮しながらランチ交流会の継続、育児相談の場として定着させていくため、応募させていただきました。今回、社会福祉協議会担当者様、ファミリーサポート担当者様とお話させていただき、市内における産後支援の重要性を認識いたしました。産前産後の上のお子様の見守り、出産後の家事食事支援、赤ちゃん育児のお手伝いができるよう、まずは産後サポートの周知に使わせていただきたいと思います。
この基金では、講師の謝礼金、宣伝費、施設利用料、コロナ禍における衛生材料費、産後サポート委託賃金として活用したいと思っています。

活動報告

コロナ渦のはじまりに、妊娠期の母親学級を始め、立ち合い出産、入院中の面会、子育て支援センターの人数制限等、多くの人との関わりが減少し、産前産後の女性、親子が孤立化していきました。できるだけ早急に、出産後早期から支援できる体勢が、居場所が必要だと思い、産前産後の親子対象に無料の個別相談ママサロンを始めましたが、0歳児育児をしている仲間作りをすることで、母親が子育ての中で困っていること、心配なことを仲間と共有したり、一番不安な育児の悩みを、助産師や専門家に聞き解決できる場が必要。特に、産後鬱になりやすいとされている出産後4か月間は、積極的に一時保育を利用する月齢ではなく、孤立した子育ての中で、母親が全く1人になる時間がなく、リフレッシュする時間がありません。産後鬱を増加させてしまうことに繋がります。

私は、このご支援いただいた助成金で、産前産後の居場所作りに使わせていただきました。コロナ渦であったため、公民館の人数制限がありましたが、毎回、参加者の体調を名簿で確認し、消毒、参加者同士のマスク着用、講座によっては距離感にも注意を図ってきました。もちろん、主催である私自身の体調も気を遣い、講座や赤ちゃん相談会を休止にさせてはならない想いで、今までコロナにかからず無事に開催することができました。

私自身は、個人で活動しておりますので、個人での助成金を応募して下さっている団体がかなり少なく、この地域助け合い基金がどれだけ有難かったかと感謝しかございません。個人で活動をすすめていくにあたり、無料で借りられる公民館等の施設利用は限られてきますので、有料となる施設を借り、施設利用料、親子のためになる講座を開催するための、講師謝礼金、チラシによる宣伝活動を賄い、活動を継続することが出来ました。

出産後1か月を経て、親子で気軽に助産師に相談できる、出産後少しでも心身の体調を整えることができる講座を、テーマごとに講師をお呼びし、実施してきました。飯能市市議会議員の方も見学に来てくださり、産前産後の支援について、市の事業として出来ることを一緒に考えていただくこともできました。

出産後から出かける場の少なくなったコロナ渦で、お母さんたちの身体を動かす機会も減りました。
 少人数から産後ヨガ&赤ちゃん相談会を始め、続けてているうちにお母さん自身が1人で、身体をメンテナンスする時間がないこと、ゆっくり産後の身体を整えて欲しいという想いから、託児付きに移行しました。場所の確保に困り、地域の子育て広場さんが声をかけてくださり、私も託児に入り、保育士さん、子育てに少し余裕のできた方にも依頼し、赤ちゃんを見ていただいている間に、しっかりヨガをしていただきました。お母さん達からも、身体をほぐし、赤ちゃんの事で困った時に、みんなでワイワイ話せるとまた頑張ろうって思える。とのお声もいただき、毎回参加してくださる方が増えていきました。

親子が気軽に来ていただける場所と(和室を探すのに苦労しています!)参加費で、地域の中で、様々な専門家や助産師による相談窓口、託児(一時保育)、子育ての役に立つ講座を継続していくためには、子育て広場や子育て支援センターとの連携、行政の支援も必要となってくることも分かりました。

今後の展開

今年度は、さわやか福祉財団様の助成金で、産前産後の居場所作り活動を継続することができましたが、来年度からは、少し参加費で負担していただくようになっていきます。しかし、これからも地域で子育てしやすい環境を作るため、必要不可欠の事業です。できれば、多くの方に、必要な方に届けたいです。居場所だけではなく、産前産後家事支援サポート、一時保育も足りていません。今までもいつも相談にのってくださっている社会福祉協議会の担当者様にご相談に乗っていただきながら、今後の活動に必要であれば、助成金を申請する必要があるかもしれません。まだまだやることはたくさんありますが、今回ご支援いただいたことで、出産後の親子70組の方たちにご利用していただくことが出来、大変感謝しております。

来年度は、産後ケア事業とともに、少しでも妊娠中からの関わりが増えるように、妊婦さんへの周知活動にも励みます。初産婦さん、経産婦さんに関わらず、出産に対する不安、上のお子様との関り、体調、悩みはあるものです。産前産後、トータルでサポートできる場を広げていきたい、赤ちゃん育児をする方々の安心できる場として、少しでも母親の負担が軽減し、楽しく育児ができるように。他団体との方とも試行錯誤しながら、進めていきたいと思っていますので、これからもご協力宜しくお願い致します。

添付資料