「地域助け合い基金」助成先報告

 手賀沼まんだら

千葉県我孫子市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

150,000円2022/08/25

助成⾦の活⽤内容

コミュニティプレイス「ごちゃにわ」の管理・運営

1,「ごちゃにわ」の整備
・コミュニティメンバーによる草刈り、竹林整備など
・ビニールハウスのメンテナンスなど

2,「ごちゃ畑」活動
・コミュニティメンバーによる畑づくり

3,居場所としての“しかけ”づくり
・しゃべり場…親のちょっとした立ち話、子育ての悩みが気軽にできる場所
・あそび場…コドモもオトナも自分らしく過ごせる場、仲間、空間、時間がたっぷりある場所
・まなびの場…『生きる力』をまなぶ場所

活動報告

助成金を活用し、コミュニティメンバーを中心に「ごちゃにわ」の整備イベント(7回)を実施。整備に必要な草刈り機などの道具類を助成金のお陰で揃えることができたので、作業がスムーズになりました。commonsな場として「ごちゃにわ」を運営していますが、「ごちゃにわ」への関わる頻度や役割などによって「自分ごと」としての気持ちに濃淡が生まれ、メンバーの関わりへのバランスを取ることに苦心しています。足が遠のいているメンバーへの声かけやお手伝いのお願いなど機会のあるごとに連携をし、また、グループLINEには活動のたびに写真を送り、その場に参加していなくても状況がわかるような工夫をしています。

サードプレイスとして「ごちゃにわ」を居場所にしている親御さん、お子さんもおり、学校や家庭の悩み事の相談場所としても活用されました。どの子も「ごちゃにわの子」としてコミュニティの大人が共に悩み、共に成長を喜ぶ関係があるので、親同士も悩み事を相談しやすく、孤立の予防としても機能しています。参加者からは「我が子の学校とは違う居場所としてありがたい場所。もっと多くの人に活用してもらいたい」との声が寄せられました。一方で、子ども達にとっては秘密基地のような「ごちゃにわ」。子ども達の安心できる秘密基地を守りながらも、地域の孤立予備軍の人にどのようにアプローチしていくかが課題です。

<近隣市の小中学校との繋がりの広がり>
近隣の小学生、中学生が自然体験学習の一環として「ごちゃにわ」に訪れる為、事前事後のフィールドの整備もコミュニティメンバーと共に実施しています。日常的に自然に親しんでいない子ども達も安全に安心して里地里山の課題を「ごちゃにわ」の環境を通して学習できるよう場を整えています。

<地元の農家さんとの繋がりの広がり>
「ごちゃにわ」の場所は地元農家さんのご好意で借りているので、その管理の方法については、その土地の歴史や文化、農家さんの土地に関する価値観などお話を伺いながら対応しています。
農家ではない私たちにとっては勉強になる一方で、非常に気を遣うこともあります。世代の違う、また歴史や価値観の違う者同士のコミュニケーションの難しさを感じながらも、子ども達が手賀沼の自然と関わることのできる場所を創りたい、残したいという思いは同じ。共に、リスペクトし合いながら、関わり続けることの大切さを感じています。
若い新規就農の農家さんとの繋がりの中で、イベントで使う野菜を一緒に育てたり、「ごちゃにわ」で作る竹炭を農地の土壌改良に使用してもらったり関係を構築しています。

<コミュニティ活動の波及効果>
イベントはクチコミとSNSで告知しています。今回助成金をいただき実施したイベントに新たに4家族が参加。私たちのコミュニティは「『日常』の繋がりづくり」を大切にしているので、遠方から参加される方々には「是非、自分の暮らす街でコミュニティを創ってみませんか?やり方は教えます!」とお話しています。早速、流山市からイベントに参加したご家族がご自身の暮らす地元で自然と共に暮らし・遊ぶコミュニティを立ち上げる決心をしました!と報告がありました。
子ども達にとって、日常の世界は小学校区程度ではないでしょうか。日常の中に想像力を羽ばたかせ、自由にトライ&エラーできる環境と一緒にワクワクし、汗をかいてくれる大人がいるコミュニティを手作りすることの楽しさ、豊かさが広がるようにと活動をしています。
また、新たな協力者として、手賀沼の豊かな自然の中で子育てをしたいと移住してきた子育て中のお母さんが、自分の本業であるライティングやイラストの仕事をコミュニティに還元できないかと相談があり、私たちのコミュニティの運営を一緒にしていく仲間となりました。

今後の展開

仕事も子育ても現役世代の私たちですが、子どもと共に地域との関係を構築しながら安心して安全に暮らしていけるコミュニティを自分たちのペースで創っています。自分たちの暮らす地域を知り、地域で生きることで自分たちが豊かで多様な世界の一部であることを実感しています。地元に仲間を得ることで日常の暮らしが輝きだし、日々の暮らしに感謝できるようになりました。子育ても大事。仕事も大事。でも、地域ともゆるく繋がっていたい私たちを温かく応援してくださり感謝しています。

添付資料