「地域助け合い基金」助成先報告

 OHAOプロジェクト

東京都港区 ウェブサイト
居場所見守り生活支援配食・会食その他

助成額

150,000円2022/09/15

助成⾦の活⽤内容

初めまして。代表の諏江宏美と申します。
東日本大震災を機に看護師になりました。現在救命救急センターに所属しています。
コロナが日本にやってきて社会問題を目の当たりにし、子どもたちの未来を深く考えるようになりました。
また日常のコミュニティが非常時のセーフティネットとして機能するにはどうしたらよいのか
沢山の方々と考え、OHAOプロジェクトが誕生しました。
~Our Hearts are One~
実は当たり前の生活は当たり前ではなく、日頃の積み重ねた努力の上に成り立っているのではないかと思います。
私は田舎で育ちました。ご近所さんたちと助け合う環境がありました。現に東日本大震災時
故郷では沢山の人たちと助け合うネットワークがありました。
東日本大震災を機に日常の関わりが大事だと思った人たちがコミュニティの場を作り、沢山の場所に
集える場所を設け全国に様々な居場所が生まれました。
東京は束縛から人を解放しましたが、しかし、コロナ禍という中でその繋がりが希薄化し、孤独、孤食という状況浮き彫りになり、今とても問題になっています。
そこで今いる私たちが未来の子どもたちのためにできること、またいざとなった時に子ども、大人関係なく助け合えるコミュニティを作り、助け合える居場所、コミュニティ医療を病院、医師、看護師、栄養士、地域の皆さんと作っていきたいと思っています。
またウクライナ避難民を支援するようになり、世界中の人たちの歴史や文化を知ることが分かり合える方法だと
思いました。そのため、大使館の協力の下、子ども食堂ワークショップ形式で展開しております。
医療者目線ならではの関わりで、幸せで健康な街づくりに貢献できるように努めます。
是非HPやブログにその都度まとめておりますので、ご覧いただけますと幸いです。

活動報告

助成金を活用させていただき、月1度ではありますが、物価高騰、また使う食材が日本ではレアな物であったため、助成金のお陰で継続することができました。9月リトアニア大使館アンコール回、10月から12月までウクライナ大使館と開催しました。頂いた助成金では足りなかったため、他の助成金も併用させていただき、安全にまたご協力くださった大使館、また参加してくださった皆さまより大変喜んでいただきました。

乳児から高齢者まで多世代が気持ちよく関わるお時間で、こども達を社会で温かく育むということを実際に活動を通して、やはり大切であると実感しました。また高齢者の皆さまもとても良い笑顔で生き生きと子どもたちに関わってくださり、また進んで係をしてくださり、こどもと高齢者の組み合わせはお互いに良い関係であることも分かりました。
また継続して続けることで顔なじみになり、こどもを抱きしめている大人は親ではない、その間、お母さんはマッサージで日頃の育児の頑張りを癒していらっしゃり、このような安全にこども達が遊び、見守る環境があることで、社会的養護に繋がっていることも実感しました。

進める上での課題として、「こども食堂」というと軽く見られがちで、感染予防、またセキュリティ上、安全対策のためでありましたが、当日ドタキャンが多かったということ(体調管理を厳しくしていたので、体調不良の方は参加できないルールを作っておりましたが、ドタキャンはそのこととは別のように思います)。しかし一度参加してくださった方が次いらっしゃる時はお友達と一緒にお申込みされ、地域の新しい繋がりに繋がったと思います。

苦労したことはまだ任意団体でスタッフは皆さん本職を持ち、可能な時間で可能な限りの協力で運営しているため、準備段階から開始までが毎日一秒でも無駄にしたくない状態でした。そのお陰で当日は沢山の方が喜んでいただく結果となったと思います。(動画で是非観てください)開催後は次のこども食堂の準備に取り掛かるため、レシートが山積みになってしまい、報告が遅くなって大変申し訳ございませんでした。

普段から能力があり、行動力のあるスタッフをこれから増やしていくことが課題だと感じています。

未来に目を向けることが出来ましたのも、助成金のお陰で参加者の笑顔を考え、準備に投資することができ
心に余裕が生まれました。良い循環で人の役に立てば、必ず明るい未来、必ず良い関わりに繋がる。そして全てのこども達の未来が守られる世の中となるように継続して発信し続けようという気持ちを揺るがぬ思いだと自分自身再認識することが出来ました。

コミュニティ医療としてOHAOプロジェクトは活動しております。
ただお食事を提供するだけではなく、一緒に作り、召し上がっていただきます。この4時間の中では人と人との関わりが重要となっています。
3つのコーナーに分け、まず大使館よりその国の歴史と文化を説明して頂きました。その国の人に実際に関わり一緒に食事を頂く、これはその国のことを理解しようとこの4時間で身体で記憶に残る時間となったと考えます。
そしてその時期に必要なコミュニティ医療として熱中症対策学習、防災学習を行いました。
高齢者になると喉が渇いても、暑くてもその感覚が鈍るため、家族でその知識を知り、一人でも多くの高齢者が重症熱中症にならなうように啓蒙しました。防災学習としても災害が起きた時にすぐに病院に行けば良いと思ってしまう方が多いと思いますが、実際に大地震が起きた時の病院の機能もお伝えすることで、かかりつけ医の大切さや普段から防災について話し合うことの重要性、また避難ルートの確認、家族で考えていただく機会にも繋がったと考えます。
もう一つは夢の種まきコーナーでした。若者たちの死因第1位は自殺です。しかし人と関わり、そこに希望があれば未来に目を向けるキッカケになると信じ、また少子高齢化、急速な人口減少である現在、続けて行っていくことで少しでもお役に立てばと信じて活動しております。
医師でチェリストの方、国連平和賞を受賞された非言語で歌うアーティスト、芸能事務所に所属する日本で歌の上手い高校生で番組でも取り上げられたアーティストの皆さんの協力のお陰でこども達も大人も高齢者も年齢、国籍関係なく感動の時間だったと思います。

まだまだ数回で解決できることではありません。継続していくことに意味があり、また行きたいと思っていただけるように内容をしっかり考えて運営していく必要があります。
どうぞ港区にお住いの方、OHAOプロジェクトを応援してくださる方、どなたでも参加可能です。
より良い未来のためにお力をお貸しください。日常のコミュニティが非常時のセーフティーネットとなるように活動を続けて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

公益財団法人さわやか福祉財団さま、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
どうぞこれからも見守っていてください。

今後の展開

9月
リトアニア大使館
クリスティーナ大使夫人と秘書官様と共に行ったこども食堂教室

10~12月
ウクライナ大使館
三等書記官様と公認料理人様と共に行ったこども食堂

活動報告や熱い思いはHPやブログに詰め込んでいます。是非覗いてみてください。

添付資料