「地域助け合い基金」助成先報告

 中之条町手をつなぐ育成会

群馬県中之条町 ウェブサイト
その他

助成額

150,000円2022/09/15

助成⾦の活⽤内容

知的障がい者の創作した作品の展示会を開催します。
平成28年より知的障がい者の余暇活用事業として、毎月1回開催しています。この活動の成果は、障がい者が自分の好きなことを制限なく自己表現できる活動の場として定着したことです。また、作品展を通じ活動が認知され良い評価が得られるたびに、障がい者自身が制作への自信を持ち始め、さらに、保護者は我が子の成長を感じ新たな才能に気づかされたことが挙げられます。障がい者の生み出すアートや創作活動はアール・ブリュド(正規の芸術教育を受けていない人が生み出すアート)と呼ばれ、日本全国で作品展が開催され、その評価は世界的にも高いといわれています。
私たちが住む中之条町は、群馬県でも山間部に位置し福祉サービスはもちろん、知的障がい者が活躍する場が十分とは言い切れません。そうしたなかで、アート活動を地道に実施し、また中之条ビエンナーレ(国際現代芸術祭)参加者で中之条町へ移住してきたアーティス(以下、アーティストという。)と協働して作品展を開催しています。
地域共生社会が叫ばれるなか、私たちはアール・ブリュドを通じて知的障がい者主体によるその実現を叶えたいと願っています。そのためには、地域住民へ私たちの活動を広く周知する必要があります。
今回助成金を活用した展示会は、初めて町外に進出し、地元企業との連携を図ります。こうした広域的な環境において開催することにより、その周知を幅広く図っていきます。

活動報告

本事業は、中之条町手をつなぐ育成会(知的障がい児・者の保護者団体)が主催し開催しました。
平成28年より知的障がい者の余暇活動事業として、アート活動を毎月1回実施し、今回は初めて町外(他地域)での単独開催となりました。この活動の成果は、障がい者が自分の好きなことを制限なく自己表現できる活動の場として定着したことです。また、作品展を通じ活動が認知され良い評価が得られるたびに、障がい者自身が制作への自信を持ち始め、さらに、保護者は我が子の成長を感じ新たな才能に気づかされたことが挙げられます。
私たちが住む中之条町は、群馬県でも山間部に位置し福祉サービスはもちろん、知的障がい者が活躍する場が十分とは言い切れません。
こうしたなかで、日ごろサポートを受けているNPO法人ながのアートミーティングのメンバーと、中之条ビエンナーレ(国際現代芸術祭)参加者で中之条町へ移住してきたアーティストと協働し、さらに開催場所を提供していただいた地元企業である有限会社きたもっく様のご協力があり開催することができました。具体的には、アーティストの方たちには、作品の選定から、展示方法の提案と実際の展示について本会会員と協働して行っていただきました。また、地元企業の方には展示会場を格安での提供と、本会とは別にチラシを作成していいただき開催の周知に努めてくださいました。さらに、開催期間の後半では、同会場屋外にてNPO法人あめんぼ(障がい者芸術支援団体)主催によるワークショップが開催され、地域の方はもちろんのこと、県議会議員や県行政、福祉関係者など多くの来場者があり事業内容がより周知されました。こうした、他団体との事業マッチングも企業の方のお力添えの賜物です。
コロナ禍において様々な場面で行動制限があります。今回の作品展にしても開催の可否について検討してきました。本来であれば、これまでも共催してきた他団体との作品展を企画していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、その夢は叶わず単独のみでの開催となってしまいました。
今回の作品展をとおして、感じたことは同じ作品でも展示の仕方によって、その表現がまるで違うことに気づかされました。また、作品制作において展示を行うことを前提とした過程も重要であると感じました。
こうした経験を一つ一つ積み重ねながら、展示方法にもより工夫をして、コロナ禍でも他団体とも共催し展示会を開催できるよう努めてまいりたいと思います。
末筆になりますが、貴重な浄財による助成をいただき心より感謝申し上げます。

【添付書類】
①写真
②チラシ(本会作成)
③チラシ(ルオムの森作成)
④新聞記事(上毛新聞)

今後の展開

地域共生社会が叫ばれるなか、私たちはアール・ブリュドを通じて知的障がい者主体によるその実現を叶えたいと願っています。そのためには、地域住民へ私たちの活動を広く周知する必要があります。
今回の作品展は、初めて町外に進出しアーティストの方たちとの協働展示と、地元企業からのご支援により開催することができました。今後は、県内で活動する団体との協働も含め、より広域的な環境において開催することにより、その周知を幅広く図っていきます。
地域の皆さま方には、より一層のご理解とご支援を賜りたくお願い申し上げます。

添付資料