「地域助け合い基金」助成先報告

 鷹の台サポートクラブ

千葉県四街道市
居場所生活支援

助成額

144,000円2022/10/20

助成⾦の活⽤内容

鷹の台サポートクラブの概要は添付資料の通りであるが、活動の目的や範囲は添付2の書類に明記してある。
1 鷹の台サポートクラブ規約
2 組織票
3 個人情報保護規定
4 サポーター活動要領
5 活動項目のガイドライン
6 サポーター別活動可能項目

我々の活動は高齢化が進行する中で、鷹の台地区に居住する住民同士が、年齢・性別を問わずお互いに支え合い助け合う活動を実施推進することにより、安全ですみやすい生活環境を構築することを目的としている。
活動範囲は多岐にわたり、専門的な資格保有者も参加している。
原則は無料の奉仕であり、報酬は一切受け取らない。
ただ、無料がゆえに依頼がしにくい、この団体の認知度があまりないなどの問題があり、活動を積極的にアピールするため活動用の帽子とチョッキの着用を運営委員会で決定した。
また活動を個人対象だけでなく、地域の美化などにも広げて鷹の台サポートクラブの存在をアピールしていく。
直面する問題は、植木の刈り込みや伐採、さらに草取り用のツールがなくその都度参加者が持ち寄らねばならない事であり、ツールを持っている会員が参加しないと活動が成り立たない。

活動報告

鷹の台サポートクラブは2022年に発足しましたが、当初は住民の認知度が低くまた地域住民の意識(無料で依頼できない)などによりあまり依頼がありませんでした。
その後サポーターの家庭に掲げる看板を制作したり、各家庭に配布するA4サイズのチラシを作成し、活動を積極的に売り込むお節介な行動をとりました。
そして大きなロゴの入ったベストとキャップを着用して作業をすることによって、認知度は一気に高まったと自負しています。
その結果高齢者の方々から依頼を受けるようになりました。

サポートの内容は、現時点で電球の交換以外は全て屋外で庭木の剪定や庭の草取りです。
私たちの活動は個人のサポートだけでなく、地域全体の奉仕も行っています。
サポーター全員による毎月一度の活動では、小学校前の植栽の刈り込みや雑木・雑草の除去、市道沿いの街路樹の手入れ、自治会集会所周辺の草刈りなどもを行っています。
その他、毎週月・水・金曜日は数名のサポーターで小学校の正門前・通学路の清掃を行い、子供たちに気持ちよく登校してもらうとともに、大きな声で「おはよう」と挨拶をしながら見守りを行っています。
小さな子供たちから挨拶だけでなく「いつも綺麗にしていただいてありがとうございます」と言葉をもらうと早朝の作業も苦にならなくなります。

サポート行う上での課題は、作業後に発生する雑木や雑草・木の葉の処理です。
大きな木を切ると、クリーンセンターでは回収してもらえず自分たちで処理場に持ち込まなければなりません。そのための運送手段の解決が課題として残っています。
サポーターの方には自主活動として、ほぼ毎日歩道や植栽のゴミ拾い・雑木の除去・住居表示版の清掃を行っている方もいます。
今年はコロナで中断していた「鷹の台公園夏祭り」が開催され、サポートクラブは射的場を担当しました。
ディスプレー台や的そして景品の手配と準備が大変で、遊戯者が集まるか心配しましたが小さな子供を中心に280名に楽しんでもらうことができました。

この運営にあったっては5名の中学生がボランティアとして参加して高齢のサポーターと共に汗を流してくれました。
当クラブの会員は30名で毎月一度の運営委員会を開催していまます。また他の地区の支え合いの会とも年3回の情報交換会を持ち、お互いの活動や問題などの情報を交換しています。
当初は多くのサポーターが参加していた運営委員会ですが、回を重ねるごとに参加者が少なくなっているのが気がかりです。また新規サポーターの入会も少なく、現在のサポーターが高齢化するとその存続が危うくなるため、入会者を募る活動が今後の大きな課題となっています。
この1年間で街がずいぶん綺麗になってきたと実感しています。 
四街道市地域包括支援センターの方も毎月の運営委員会には参加していただいています。 
その包括支援センターの方の紹介により地元のハウス食品(株)開発研究所で、地域貢献活動をされている皆様を紹介していただきました。
そして鷹の台集会所で「食を通した筋力維持のコツ!」セミナーを開催していただくことになり、今後も鷹の台サポートクラブと協力して地域貢献活動を進めていただけることになりました。

この活動を通して多くの方や組織と知り合いになれることを誇りにして活動を進めてまいります。
鷹の台サポートクラブの活動が四街道市の支え合い活動のモデルとなるように活動を充実させていきたいと思っています。

今後の展開

当初は日常生活で不便や困り事をお持ちの方を支える活動として発足しましたが、幸いなことに私たちの街には依頼なくして生活が困難な方が多くないように見受けられます。
そのため私たちの活動が個人を対象にしたものから、本来は行政で処理すべき案件をサポートして住み良い街を作ることに変化してきています。

これは行政がやること、これは民生委員、これは自治会と縦割りの垣根を作るのではなく、私たちの街を住みやすい安全な街にしていく先頭を私たちサポートクラブが担っていると思っています。
地域内にあるバス停で高齢の方が立って待っている様子を見て、サポートクラブのメンバーからバス停そばにベンチを設置してはどうかと提案があり、椅子は近所の商店から寄贈してもらいました。市の保有する土地を使用させてもらうことから、自治会を通じて市役所に相談し検討してもらっているところです。市から認可されたらサポートクラブのメンバーで椅子の取り付け作業を担当する予定です。

居住する地域の問題や課題は千差万別で全てが同じではありません。 
その地域にとって何が一番大切であり解決手段もいろいろあると思います。
私たちはまだ大した足跡は残していませんが、サポートクラブのベストとキャップを被った会員が作業をしていれば気軽に声をかけていただければと思います。

今回いただいた助成金で購入したキャップは認知していただくことに役立ちました。
またトリマーや草刈機は、個人家庭の草刈りのみならず公道の街路樹・遊歩道の整備になくてはならないものとなっています。 

これからも街作りに励みますので、よろしくお願いいたします。
追ってホームページも公開する予定です。

添付資料