「地域助け合い基金」助成先報告

 気仙沼市唐桑地区社会福祉協議会

宮城県気仙沼市
居場所見守り生活支援

助成額

150,000円2023/01/05

助成⾦の活⽤内容

事業名:従来の福祉まつりからコロナ禍に対応するため福祉アート展へ新展開を図る。
事業内容:唐桑地区福祉まつりは、唐桑地域に住む人々が、地区における各団体の交流を通して、共助・共生の心を育み、福祉への更なる活動と理解を深める事を目的として平成19年に始まりました。3.11東日本大震災後は、町のまとまりにつながるようイベントを開催してきましたが、あれから11年が経過し、町の復興を超えて地域の新たなまとまりに繋げるため、「福祉」に特化したまつりに展開していくとともに、コロナ禍でも開催できるよう展示メインの「福祉アート展」を開催し、誰もが身近に触れているアートを通して共生社会の向上を図ろうとするものです。障害のあるなしに関わらず一堂に作品を集めて地区住民の皆さんに見てもらうことにより、地域で暮らす様々な人の存在を知り、また今まで知っている仲間などの新たな面がアートを通して発見できる機会にしたいと思っております。
福祉アート展の今回の見どころ①唐桑中学校の総合授業で「福祉」を学ぶ2年生と地域福祉について話合い「唐桑の福祉ポスター」を製作し福祉アート展で披露し地域へPRします。当会の福祉マークとしてその後地域へさらに広くPRしていく。②唐桑地域内外の活躍する福祉施設の利用者さんのアート作品を展示し、地域の方々に普段の取り組みを知ってもらう③地域の小中学校、幼稚園などの未就学児のアート作品も展示し、地域のみんなにお披露目をする以上の取り組み等を一か所の会場に一堂に集めて展示することでまとまりや共生社会への推進に繋げます。※7~9月福祉まつりの打ち合わせ。決まったテーマに沿って各福祉施設と連携をとり各施設で取り組むアート作品を検討し内容の協議※9~12月福祉祭りの準備と開催。各施設のアート作品が具体化し作品が出来上がればチラシに詳細を載せて地区住民の方へ周知する。イベント関係者は、コロナ禍の中披露する場に制限があるなどなかなか難しい状況にありますが、当会のような団体が準備して開催するとなるととても協力的でお披露目の機会となるので楽しみにしてくれています。
昨年開催したときに地域の方々から好評をいただいており、理事一同やりがいを感じております。ぜひ次年度へ継続的事業として繋げていければと考えております。

活動報告

福祉アート展は、普段身近にあるアートを通してどんな人たちが唐桑町内で暮らしているかを目にする機会を持つことで、お互いを認識し、支え合いのまちづくりを推進します。一つの大きな会場に町内の障がい者・高齢者福祉施設や学校、幼稚園、町内で活躍する団体などのアート作品を一堂に展示し、共生社会の理解を深めるきっかけとなるよう取り組んでいます。今回の第2回唐桑福祉アート展では「新たなチャレンジ」に取り組みました。当会の今年度初の取組として5月から町内にある唐桑中学校の総合学習「福祉」を勉強する2年生と一緒に「福祉のまち唐桑」をテーマに授業をし、キャップハンディ体験や高齢者疑似体験、さらに、実際に地域住民のおじいちゃんやおばあちゃんと交流を持ち、職場体験などを含めて学習する計画を進めてまいりました。この計画が進むまでになんども理事会を開き、学校へ出向き、話を少しずつ詰めていきました。2年はかかりましたが、その甲斐があり、学校側の理解と多大な協力を受け、一度進み始めると事業はスムーズに運び、生徒さんたちの学びが豊かなになるようその都度先生方と話をし、事業展開していきました。当会としても、学校としても唐桑福祉アート展で今まで学んだ唐桑の福祉を発表する集大成の場として取組を展示・発表をし、住民の方々へ披露することができました。
参考資料参照:●地区社協だより32号●唐桑福祉アート展チラシ●唐桑福祉アート展報告●地区社協だより33号(編集中のもの)
唐桑中学校のイベント参加内容↓
展示
●総合学習の「福祉」の学習のまとめ
●3年生の絵本(幼児とのふれあい)
発表
●自分たちが聞いて、見て体験した「福祉のまち唐桑」をプレゼン
※特別企画として生徒の皆さんが発表する場を設け、自分たちが思う「福祉のまち唐桑」をプレゼンし、住民の方に聞いてもらいことができました。
●生徒のみんなで考えたレクリエーションゲームを披露
※自分たちが考えた誰でも簡単にできるレクリエーションゲームで住民の方々と交流を持つ機会も設けることができました。
●生徒16名と地元デザイナー(一社)ペンシー様、社協でトリプルコラボした唐桑の福祉マークを披露(0から作ったオリジナルの唐桑らしい福祉マークとなりました)
※当会のマークとして、福祉活動の可視化と地域の支え合いの推進を目的としいて今後使用します。
資料参照:●共に寄り添い、共に支え合うまち「福祉マーク」●アート展についてのアンケート結果
子どもたちが一生懸命取り組んでいる姿は、町を元気にすると今回改めて実感することができました。
イベントを終えて、今回の取組がきっかけとなり、唐桑中学校の総合学習の福祉を当会が引き続きサポートしていくことになりました。子どもたちの豊かな学びのサポートとして一緒にまた事業展開できることをとても嬉しく感じております。また、今年度作った福祉マークは、当会のマークとして今後も使用し広く住民へ周知するとともに、支え合いの推進を可視化しながら取り組んでいく計画です。
この度、助成金を頂きまして心より感謝申し上げます。貴重なご支援は唐桑町の子どもたちの育成へ今回繋げることができました。今後も引き続き児童育成、その他様々な事業を展開し、地域の元気に繋げていきたいです。どうもありがとうございました。
参考資料:①唐桑地区社協だより第32号 ②第2回唐桑福祉アート展のチラシ ③唐桑福祉アート展の事業報告 ④唐桑地区社協だより33号

今後の展開

当会の活動は、見えにくいものではありますが、地域に密着し、縛られることのない柔軟な体制で進めていける団体です。この特徴を活かし、今後も地域に寄り添い、声を聞きながら安心・安全に暮らせる町を目指して活動にまい進していきます。今回のイベントをきっかけに今後も唐桑中学校との事業展開が継続されることにありました。児童育成の推進に引き続き力を入れ、学校との連携、また支え合い推進員さんとの連携も取ながら子どもたちの福祉への豊かな学びをサポートしていきたいと考えます。
●令和5年2月28日に学校側と次年度の総合学習の中身を話し合う会議を持ちます。

また、今回のイベントがきっかけで作成した福祉マークは、目に見えなかった福祉活動を可視化し、充実した福祉活動を住民の方々に知っていただく方法として進めていくことが今後大事になってくることと実感しております。それを踏まえて「福祉マーク」の唐桑町の全世帯への周知と今後の地域の支え合いに貢献していきます。

参考資料:●地区社協だより33号●共に寄り添い、共に支え合うまち「福祉マーク」

添付資料