「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 宅老所心

滋賀県草津市 ウェブサイト
居場所生活支援

助成額

150,000円2022/11/29

助成⾦の活⽤内容

これまで色々な居場所づくりに取り組み、地域の交流拠点としての役割を一定果たしてきました。
そして今後のさらなる発展をめざし、3つのテーマを掲げました。
1つめは子どもの食育と生活困窮対策です。生きづらさを抱える子どもの夜の居場所であるフリースペースを実施していますが、活動する中で孤食や偏った食事による固食、不登校による孤立感等さまざまな問題が顕在化してきています。フリースペースの中で栄養のバランスを考えた食事は提供しているものの、不登校から来る孤立感や人とのふれあいの時間はまだまだたりません。そこで今回、ピザ窯とかまどベンチを設置することで温かく栄養価の高い食事の提供はもちろんのこと、多くの住民が集まる場に対象の子どもも一緒に参加することにより、孤立感の解消や人とのふれあいの大切さの学びの機会に役立てていきたいと考えています。また外出機会の少ない子どもにとっての思い出づくりにも大きく役立ちます。
2つめは居場所をさらに「ふらっといつでも来られる場所」にすることです。建物内はなかなか入る勇気がないという方もまだまだおられます。そのためのきっかけ作りの一つとして、いつでも座って一服できるかまどベンチを設置することにより、中に入るハードルをなくしベンチそのものを居場所にしようと考えています。そしてさらにピザ窯やかまどベンチを用いたイベントに参加することにより交流が深まることで、建物への抵抗もなくし「この人たちがいるなら安心」と感じていただき、建物内へのハードルを下げようという狙いもあります。
3つめは災害対策です。近隣には当法人の介護事業所も2箇所あり、大規模災害時には近隣住民の方も避難してこられることも想定されます。そのような中、NPO法人の社会的な役割として有事の際にかまどベンチやピザ窯を活用し、地域住民のみなさんにも食事の提供を行うことで、安心して暮らせるまちづくりの一助としても役立てていきたいと考えています。

活動報告

当法人では、「居場所づくり」と「助け合い」をテーマに、様々な地域づくり事業を行っています。

今回、居場所づくりのさらなる発展を目指し、①子どもの食育と生活困窮対策、②建物の中というハードルを下げた屋外の居場所づくり、③災害等の緊急時でも地域の方に安心して過ごしてもらえるように、という3つのテーマを掲げて、ピザ窯とかまどベンチの制作に取り組みました。

材料集めから制作まで法人職員の完全手作りです。
地域の皆さまがふらっと立ち寄れる安心して過ごせる居場所になるように…、
地域の子どもたちの食育の一助になり、地域と子どもたちが繋がれますように…、
そんな様々な思いを込めながら長い期間をかけて制作しました。

キックオフイベントとしてお披露目を8月5日に行い、子ども食堂に参加してくれている地域の子どもたちを招待したピザパーティーは保護者さんを含めたくさんの方に参加していただくことができ、大盛況をおさめました。

今後、このピザ窯とかまどベンチは当法人で行っている事業での活用をはじめ、ちょっと一休みできるベンチ(屋外の居場所)として地域の方々に利用され、屋内の居場所参加への足掛かりとしても重要な役割を担うものになると期待しています。
また、このように定期的にイベントを行うことで、地域の方同士が交流できる機会がうまれ、子どもをはじめとする地域の皆さま同士が顔の見える関係性ができていくことに少しでも役立っていければいいと考えています。

今後の展開

当法人では、「居場所づくり」と「助け合い」をテーマに、様々な地域づくり事業を行っています。

事業を行う中で、市職員の方、まちづくりセンターや社会福祉協議会等の様々な関係機関と連携をしており、特に町内会との関係は密に行い、事業へのボランティア参加として地域の皆さまには数多くご協力、応援いただいています。

今回、居場所づくりのさらなる発展のためにピザ窯とかまどベンチを職員手作りで制作しました。
ピザ窯とかまどベンチが今後、緊急時には地域の皆さまを支える防災の面も持ちながら、地域の皆さま同士を繋ぐ安心できる「居場所」となるよう、たくさん活用していければと思います。

当法人が行っている様々な事業の詳細については、ホームページをご覧ください。
興味を持っていただけたらいつでもご連絡くださいませ。
URL: https://takurou-kokoro.com/
どうぞよろしくお願いいたします。

添付資料