「地域助け合い基金」助成先報告

 向舘町内会防犯協力会

福島県郡山市
居場所見守りその他

助成額

150,000円2022/12/09

助成⾦の活⽤内容

富田西小学校は会津方面の山から吹き込んでくる西風が厳しい場所に立地しており、60代・70代の高齢者を中心とした見守り隊にとっては、とても厳しい活動環境である。
今年7月に活動がスタートし定着しつつある見守り活動だが、初めて迎える冬期間の活動に耐えられるか心配している。防寒ジャンパーを購入し、活動環境を整えることで継続して活動できるようにしていきたい。
この活動は、子どもの見守りとしての役割に焦点が当たっているが、見守り隊員の地域参加による介護予防や情報交換の場といった横の繋がりの強化にも役立っている。
「子どもの見守り」という目的があることで参加しやすい方もいると思うので、今後は地域との関わりを持つきっかけづくりとしても、若い世代の担い手探しとしても、仕事を退職した若い世代の方に協力していただけるよう声をかけていく予定である。隊員が増えることで現在手薄になっている方部の見守り活動の実施も期待している。

この地域の子どもたちは、知らない人には挨拶をしないように指導を受けており、地域の方もそれを知っているので、道路で声を掛けることはしないように心がけている。
協議体の話し合いでは、顔写真付きの身分証明書を首からかけるようにしよう、子どもたちが不安にならないよう、そこの家の人だとわかる庭先から声を掛けるようにしようなどの意見が出るなど、子どもへの関わり方に対してとても慎重な意見が多く出された。
子どもや保護者が安心して地域住民と関われるよう、印字された見守り隊員共通の防寒ジャンパーを購入させていただきたいと考えております。

活動報告

当初は地域の子ども達のためにと、自主的に通学路に立ち児童・生徒の見守り活動を始めましたが、学校と連携をとることができずに自然消滅してしまいました。その後児童生徒の誘拐予告メールが学校に届く事案があったことをきっかけに、学校長からの依頼で町内の防犯協力会のメンバーを中心に防犯見守り隊が再結成されました。
しかし、同時期に立ち上がった向舘町内会協議体で困りごとアンケート調査を実施した結果、多くの世代から「子どもの安全見守り隊」が必要だとの声が多数上がりました。これにより活動の実態を知らない児童や保護者が多くいるということが分かり、生活支援コーディネーターの渡邉氏より、児童や保護者はもちろん、見守り隊の皆さんが安心して活動できるようにするため、周知を図っていくこと、そのために顔写真付きのチラシを町内に回覧することや服装を統一することはどうかとの提案をいただきました。
年度途中での防犯見守り隊の立ち上げだったため、統一された防寒着が用意できなく困っていた時に、さわやか福祉財団様の「地域助け合い基金」を紹介していただき、「向舘防犯見守り隊」と印字された防寒ジャンパーを申請しました。
西風が厳しい場所で活動しておりますが、防寒ジャンパーのおかげで冬期間も変わらずに活動でき大変助かっております。
また、黄色のジャンパーを着ていると見守り隊だと分かり安心してくれるのか、子どもたちや地域の方が挨拶してくれるようになりました。

見守り活動は地域の情報を交換する場にもなっており、繋がりづくりとしても一役買っています。社会参加することで介護予防や生きがいづくりにもつながることも期待しております。

今後の展開

現在当町内会では、一年生を対象とした見守り活動を14名のメンバーで行っております。より多くの目で地域や子どもたちを見守ることができるよう、見守り隊への参加募集や庭先からの声掛けのお願いを通信等で発信しているところです。子どもの見守りだけでなく散歩パトロールなどの提案が出るなど、地域をよりよいものにしていこうとする気持ちが住民の中から芽生えております。初めは少人数でのスタートになるかもしれませんが、横の繋がりを強化し地域全体に広げていければと考えております。

添付資料