「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ところ

大阪府大阪市中央区 ウェブサイト
居場所見守り

助成額

107,000円2022/12/27

助成⾦の活⽤内容

こどもの居場所づくりを通して、地域のソーシャルキャピタルづくりを取り組む

第1層生活支援コーディネーター、第2層生活支援コーディネーターに推薦を依頼する際に打ち合わせを行った。
地域のシニアの方など、ご経験やお得意なことをこどもに教えてもらうことで、地域の方の生きがいづくりやソーシャルキャピタルの構築を図る。こどもたちも多世代とのコミュニケーションの練習や経験や活動の幅を広げるきっかけや、社会生活力=生きる力を身につける機会とする。
「場所を開設したから来てください」ではなく、生活支援コーディネーターと連携を図りながら、地域の方との「関係性づくり」をしていきたいと思っています。

参加しやすいプログラムも用意しておきたいと考えています。
・絵の本広場
・農園活動

学校に行きづらいこども以外にも、地域のこどもに開かれた居場所でも実施する。
①ボランティア説明会 ②そのあとに、ふれあい体験 ③プログラムの立案 ④プログラム導入前の前振り(事前に予告を行う)⑤プログラムの実施⑥学習・交流会

活動報告

こどもの居場所づくりを通して、地域のソーシャルキャピタルづくりを取り組むを主目標にして、①コミュニティ農園 ②ロープワーク講座 ③絵の本ひろば ④多世代交流 ⑤こどもたちの自然体験活動 の活動を行うことができた。「場所を開設したから来てください」ではなく、地域の方々との「関係性づくり」に気を付けていた。生活支援コーディネーターと連携を図りながら、「平野区ボランティア・市民活動センター」や「市立平野区老人福祉センター(ひらりん)」「福祉活動コーディネーター」にもご協力頂いて、傾聴ボランティアの「ワクワクさろん」にもご協力頂いた。地域の方老若男女、課題の有無問わず、参加頂きプログラムをきっかけに地域にある相談場所を知って頂き、参加してみよう!きかっけづくりにつながった。

進める中での苦労として、助成金を頂いているので「数(参加人数)」に目が行きがちだった。(報告書を書いていて反省している)生活支援コーディネーターやボランティアコーディネーターと協議を進める中で、まずは「1人」からではないか?とアドバイスも頂けた。事前申込制にしていたが、申し込みもなく、大阪市のボランティア市民活動情報誌にも掲載して頂いたが、レスポンスもなかった。プログラム当日に協力頂いたみなさんが、使用会場前のグランドでサッカーチームにチラシを渡して頂き、お散歩していた家族に声をかけてくれるなど「待つ広報」ではなく「攻める?!広報」を実践されていて、今後の参考になりました。

地域の方々から、教えて頂くことも多く、広報の点など気づきも多かったです。その後、読み聞かせに参加したい!とお声掛け頂き、また素敵なエピソードで、お隣が市営の建物(老人福祉センター)で、この事業の成果?なのか、台風でトタンが飛んだ時に、隣の建物のトタンも一緒に修理したエピソードなども伺いました。大きい成果に目が行きがちだったが、まずはお隣から、お散歩中のご家族からつながりづくりの大切さを教えて頂きました。また、Instagramで活動報告をしていたところ、投稿を見てくれた放課後等デイサービスからぜひ一緒にコミュニティづくりをして頂けないか?と依頼があり、中々参加する機会が少ない中で、自然体験活動を行いつながりづくり、たすけあいの精神をこどもたちと共有をしました。

今後の展開

「居場所に卒業はない」と、当法人の理事がひきこもり支援の講演会に参加し、理事会でフィードバックがあった言葉です。僕たちの活動は、中学卒業までと年限があります。18歳になるまでに、「年限・卒業」を経験するこどもたちですが、「年限の活動がない」のは地域の活動と思っています。ゴミ拾い、あいさつ運動、夜回りなど…。あいさつするだけやった子も、道端でばったり会うだけでも「見守り」の一つですよね。監視ではなく、温かく見守る一歩として「知ること」からだと思います。人と関わることが苦手なこどもたちが多く、当法人が緩衝材となって地域活動に繋げて行けたらと思っています。事業年度終了と時期が同じだったので、理事一同活動を振り返っているなかで、居場所を卒業したこどもたちのフォローって手が回ってなかったよな。(イベントにおいでぐらいやもんなと)お話していました。関わり続けるのも、当法人だけではマンパワー的にも、資金的も難しいですが、地域の皆さまにも協力頂きながら「小さな小さな見守り活動」が継続できたらと思います。(元気してるー?ぐらいなゆるーい感じで)
地域の皆さまに支えられて活動を継続することが出来ています。気にかけて頂ける方がいらっしゃるだけでとても心強いです。(お菓子持ってきたから食べ!コーヒー淹れたろなど)

主たる支援対象が「学校に行きづらいこども」と難しく聞こえてしまいますが、ひとりの「こども」なんですよね。地域での「たすけあい」は無理なく、まずはお隣から、まずは身近なところからと改めて思いました。多世代との交流が、学校では経験できない活動のひとつでもあります!ぜひ、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

添付資料