「地域助け合い基金」助成先報告

 新田ボランティアお助け隊

埼玉県川島町
居場所生活支援移動支援

助成額

135,000円2023/01/27

助成⾦の活⽤内容

1.当会の活動資金は自治会の活動助成金年10,000円と年会費1,000円?11名=11,000円が主です。
会員のボランティア保険料を支払うと年間原資は16,000円程度になります。この他に、設立当初の地区内篤志家からの寄付金30,000円で運営しています。
2.川島町は田舎町ですので雑草や竹林の繁茂も凄まじく、鎌や鋸では対応できず個人所有のチェーンソー、丸鋸仮払い機をお借りして作業していますが借用料等は支払えず厚意に甘えている状況です。
刃具・燃料等の消耗品購入は自治体の補助対象ですが、原資が乏しければ消耗品の購入にも支障が出ます。
3.自治体には地域助け合い活動としての個人宅作業費用への補助適用を要請していますが、先行事例が少なく予算面でも厳しい中で難航しています。
4.現状のままでは持続可能な活動とは言えず、頻繁に使用する機材類を貴財団の助成を受けて調達したいと考える次第です。

活動報告

1.気持ちは有っても資金がない
・地域の現状を憂い、何とかしたいと考える人は多いと思います。
しかし、現状打破を考えたときに立ちはだかるのが「現状の壁」です。
現状の壁とは、地域で先進的なことに取り組もうとした時に受けられる公的支援が無いのです。
自治体で今まで経験のないことをやるのですから支援の仕組みがないことは当然ですが・・・
私達も行政や社会福祉協議会等に相談しましたが、地域の5年先を憂いた活動を考えると条例・規定に縛られる行政サイドは活動の意義は理解してくれても動けないのが実情です。
支援するためには仕組みを構築し条例・規定に落とし込む必要が有り数年単位の時間が必要です。
私達の場合も、一番困っていたのは高齢者世帯や生活保護世帯の「宅地内美化活動」でした。
行政の支援は公的場所の整備には可能でしたが、個人宅の整備には適用されませんでした。
効率的な道具も買えない、伐採屑の処分費用に優遇策もないで厳しい状態でした。
そんな中で、助成して頂いたことは一筋の光明でした。

2.ボランティアだからこそ
・地域を何とかしたいと考える人はボランティアに応募して頂けます。
でも、ボランティアだからこそ、活動の意義・目標に賛同して参加して頂いても、活動に勢いがなければ黙って去っていきます。気持ちは協力できても資金も協力というわけにはいきません。
そんな閉塞感の中で、貴団体の助成を受けられたことは経済的にも有りがたいことですが「俺たちのやっていることが社会に認められた」と言う安堵感が、より強いです。
「俺たちのやっていることは間違いないんだ!」と会員が考えることは会のモチベーションの維持に大きく貢献しました。
これを機会に、今後もコツコツと地道に地元で活動していきたいと思います。
そして、行政にも粘り強く働きかけて地域助け合いの輪を他地区にも広げていく努力をします。

今後の展開

1.地域助け合いが地域活性化に繋がります。
経済のグローバル化・超高齢化社会への突入は、住民の貧困差拡大、高齢者世帯の増加となり生活に困っている人の増加を招いています。
自治体も社会保障費の増加で財政的な余裕がなくなり、住民の希望に応えられなくなっています。
私達は、過去の「何でもお役所任せ」の考え方を改めて、「地域は地域で護る」ことを考える必要が有ります。
本当に困っている人は「困っている」と言えないから困っているのです。
地域で「見て見ぬふり」は止めましょう。困っていそうだなと思ったら話を聞いてあげましょう。
困っている人の声なき声を聞く気遣いで、自分のできる範囲で応援しましょう。
地域で助け合うことで、地域の絆が強くなり団結力が上がり、地域が活性化します。
地域助け合いのファーストペンギンがあちこちで出てきてくれることを期待します。

添付資料